「檻〜ORI〜」 本章・皮の檻(五)
作:JuJu



(何が「楽に飲み込む」よ。勝手なこと言って……)
 わたしは、そっぽを向いた。
 監禁されている以上、男を刺激するのは不利だと分かっていたが、あんな大きなバイブが入るわけがない。何より、男の態度が気に入らなかった。
(……)
 それなのに、目が自然とバイブの方に向かってしまう。いつの間にか、一心にバイブを見つめている自分に気が付いて、何度もバイブから目を逸らした。
 それに、バイブを見せられた時から体が疼きだし、いっこうにおさまる気配がなかった。
(見ただけなのに、体が疼くなんて……)
 その時、内股にねっとりとした感触を感じた。驚いて下を向くと、太股の内側を液体が流れていた。
「バイブを見ただけで愛液を垂らしているのか? まったく嫌らしい体だな」
 男の言葉を聞き、体中の血液が頭に集まる。わたしの顔は真っ赤になっている事だろう。
 このまま恥ずかしさに任せて、しゃがみ込んで、うつむいて、泣き出してしまいたい。しかしわたしは顔を上げて、男を睨んだ。だって、こんな体にしたのは男だ。こんな奴に負けたくはなかった。
 男は、涼しい顔で言った。
「どうした? 我慢せずにバイブを拾ったらどうだ?」
 バイブと言う単語を聴いて、ふたたび視線がバイブに向かってしまう。
 バイブが視界に入った時、全身が震えた。
 わたしの意思を無視して、体がしゃがみ込み、手はバイブに伸びた。
「だめっ!」
 必死に否定しているのに、手が止まることはなかった。手はバイブを掴むと、バイブをアソコに当てた。
「そんな太いのを入れたら壊れちゃう!」
 手は、巨大バイブをわたしのアソコに押し込んだ。
 わたしのアソコは、男の言うとおり、軽々と巨大バイブを飲み込んでいく。自分で、自分の体が信じられなかった。
「こんなに大きいのに……信じられない!」
 だが驚きも恐怖も、巨大バイブを入れた快感に押し流されてしまう。
「あっ、あああっ……」
 激痛を覚悟していたのに、痛いどころか今まで感じたこともない、電撃のような快感が襲って来た。
「快感に浸るのはまだ早いぞ。バイブのスイッチはまだ入れていないのだからな」
 男は懐から、何かを取り出した。
「これはそのバイブのリモコンだ。このスイッチを入れると、バイブが振動する様に出来ている。
 その時の快感は、今の何倍もある」
「そんな、今でさえ……やめて……」
 だが、わたしの訴えは無視され、男はリモコンのスイッチを入れた。



(つづく)