リップシンク、そして。。。 作:夏目彩香 夜景が迫って来るようにキレイに見えるホテルの一室、ここには僕と紺のパーティードレスを纏った僕の彼女である岡本琳(おかもとりん)、そして、さらにはセーラー服姿の琳までがいた。衣替えを過ぎたので白い生地と紺色の大きな襟、それに胸元には青いスカーフの目立つ定番のセーラー服、丈が膝上となるように何度か折り曲げているスカートも襟と同じ色でまとめられ、紺のニーハイソックスが黒のローファーへと吸い込まれていて、彼女の女子高生姿も様になっていた。 今日は琳の誕生日と言うこともあって、さっきまでドレス姿の琳と最上階のレストランで食事をして来たのだが、まさかこの日を目掛けて仕掛けられるとは思いもしていなかった。と言うのも目の前に琳の姿が二人いることからもわかるように、一人は当然のことながら本人では無いのは明らかで、この状況ではもう一人も本人とは限らないからだ。とにかく金子(あいつ)の考えに違いなく、いつものように僕だけに対して風の如くドッキリが始まったようだ。 この状況を打開するために僕はすかさず、二人の唇からリップをティッシュで軽く拭き取り、「ヘィ、ティニ。リップシンク解除」と素早く言った。リップシンクで変身していれば、元の姿に戻るはずだからだ。変化が起こるのを待とうと窓の外に目をやると、眩いばかりの光が目に飛び込んで来た。今日もこの眼下に広がる景色でさまざまな日常が動いているようだ。視線を部屋の中に戻したのだが、そこにはドレス姿とセーラー服姿でそのままの二人の姿が残されていた。どうやら二人に変化は起こっていなかった。 「えっ?これって一体?」 二人いる琳はお互いの顔を見つめて口元を緩めてクスッと軽く笑いを浮かべていた。まるで双子のようにそっくりだったから驚いた。そして、また何かを言いたげな表情を見せているのだが、このタイミングで突然また玄関扉が開いて、誰かが入って来た。今度はベージュスーツ姿の琳と紺のブレザーの制服とチェックミニのスカートに身を包んだ琳が入って来たのだ。 「みなさ~ん、お疲れ様~!」 そう言ったのはスーツ姿の琳で、他の琳たちもお疲れ様と声を出して来た。やはり僕一人だけがこの企みの中から漏れているようだった。スーツ姿の琳がリーダー的な役割をしているように見えるので、本当の琳とは考えにくいが、ここにいる誰が本物の琳なのかは注視して判断するしか無かった。 「俊(しゅん)くん。変身が解けなかったのは何故?って思っているでしょ。ウェイクワードを変更しただけのこと、それにリップオフする必要も無くなったのよ。それと前回のフィードバックを入れたから、さらに本人らしく振る舞えるようになってるでしょ」 スーツ姿の琳は喋り終わると軽くウィンクまでして来た。それは琳が得意げに話しをした時によく見せる決めポーズでもあった。しかし、普段の琳はこんな風にリーダーシップを取る方では無く、開発用語に詳しいことから金子明仁(かねこあきひと)に間違いなかった。この手の話ができるのは彼しか考えられないからだ。 「俊くん」 声のする方を振り向くと、今度はブレザーの制服に身を包んでいる琳が、どこにでもあるようなメンズ用のリップクリームスティックを手に持って近づいて来た。 「私からのプレゼント、このリップクリームを塗ってあげるわね」 そのままリップを唇に当てられ、満遍なく塗られるとカサカサだった唇に潤いが戻って整って来た。さらにはセーラー服姿の琳がティッシュを唇に軽く当ててリップオフをしてくれた。ブレザー姿の琳は金子聖仁(かねこきよひと)の妻である李銀河(イ・ウナ)、セーラー服姿の琳が聖仁らしい、それは四人の琳の役割を見て判断できた。四人とも琳としての立ち居振る舞いをしても、それぞれの役割分担から推測できた。ということで、食事をしていた琳は本人である可能性が高くなったので、さすがにそこまでの意地悪はされていないと思って、心の中では少しホッとしていた。 「これで俊くんの準備は整いました。じゃあ、こっちに来てくれるかしら?」 セーラー服姿の琳のエスコートで、少し薄暗くなっている窓際へと移動すると、リップを塗り直したドレス姿の琳が立って待っていた。彼女はリップオフ後に背筋を伸ばして、軽く精神を集中させてゆっくりと目を開けるのだった。 「お待たせ」 目の前にいる琳の姿はまるでさっきとは別人のように妖艶(セクシー)な雰囲気を醸し出していた。そして、僕の視線はさっきよりも深い紅に塗られた彼女の唇に向かっていた。その唇を今すぐでも奪いたい、それでもここでは目の前に立つ琳が本人だと言う確信がなければ、惨めになるだけのため、自分から突き進むことはできないでいた。 「俊くん」 甘く切なく甲高い声がしたかと思うと、彼女の紅い唇に僕の唇を一気に塞がれた。 「せーの!ヘィ、ティニ。リップシンク、トランスファイアー・スイッチモーション・オン」 すると、周りにいる三人の琳は一斉に同じ言葉、ウェイクワードを唱えていたが、僕の耳には直接届いていなかった。そして、僕らはそのまま急に意識を失って行くのだった。 「ハッピー。。。トゥーユー、ハッピーバースデートゥ。。。」 意識が戻って来ると、どこからともなく誕生日を祝う歌声が徐々に大きく聞こえて来るのだった。真っ暗な部屋の中にロウソクの明かりが灯され、目の前にケーキが差し出されて来るのだった。意識がはっきりとして来ると、僕は様々な違和感を感じていた。さっきとは窓の位置が左右反転して視線が低くなったこと、僕の肩をはじめとして上半身がなんだか涼しく感じること、胸に重みまで感じていること、何よりもケーキが自分の目の前に差し出されていること、これらが違和感の原因だった。 「ハッピーバースデー、ディア、琳ちゃ~ん。ハッピーバースデートゥーユー」 僕の目の前でケーキが止まったかと思うと同時に歌も終わった。ユラユラと揺れるロウソクの明かりは、吹き消されるのを待っているようだ。 「琳、消しちゃってtいいんだよ」 どこか聞き覚えがあるものの、いつもとは違った声だった。そう、僕の声を録音したものを聞くと、こんな感じで聞こえるのを思い出した。声のした方向にゆっくりと視線を移すと、まるで鏡に映ったかのような僕の姿を見ることができた。いや、いつも鏡で見るのとは違って左右が反転している。僕は今になってようやく自分に起きたことを把握した。 「消していいの?」 自分の口から声を発してみるが、いつもとはちょっとだけ異なる琳の声がしていた。自分の意思で解き放った言葉は、目の前に形となって現れるのだった。 「だって、琳の誕生日じゃない」 目の前にいる僕はあっさりとそう言った。自分の身に起きたことに全く驚いていないことからすると、これも最初から計画されていたことだったのだろう。僕はこの状況をすべて把握し、吹っ切れたかのように目の前にあるロウソクの灯火を一息で吹き消した。部屋の中は真っ暗になり、窓の外に広がる夜景がどこまでも続いていた。 「琳、誕生日おめでとう!」 「琳ちゃん、誕生日おめでとうございます!」 部屋の明かりが戻って来ると、部屋の中にはいつものメンバーが揃っていた。聖仁、明仁、聖仁の妻である李銀河、そして、高比良俊作(たかひらしゅんさく)と琳の5人が琳の誕生日を祝うために集まっていた。ただし、僕と琳の姿はお互いの姿に変えられている状況だった。 「明仁。いや、明仁さん。一体何が起きたのかあなたから説明してくれませんか?」 琳の姿になっている僕は琳が使いそうな口調を使って自然と明仁に話かけていた。 「あっ、これはこれは失礼しました。琳ちゃんから頼まれたこともあって、この前の改良版を急ピッチで仕上げたところだったんだよね。ウェイクワードを変更したってさっき軽く教えたけど、当然ながらリップシンクとして強力にその人らしく振る舞えるようになってるよ。それだけじゃなくて、今までのリップシンクはハードとソフトを一体で開発してたけど、そこをさらに改良してハードに関係なく、ソフトを注入できるように改良したので、市販のリップスティックでもリップシンクの機能を追加できるようにしたのも大きな変更点だよ。ウェイクワードさえ使わなければ、ただのリップとしても使えるからね。それで、ウェイクワードを以前よりも複雑にして、起動条件を追加したんだよね」 彼はそうやって一気に喋り切ると、続いて僕が口を開いた。 「今ので理解できたかな?さっきリップクリームを塗ってもらったけど、あのリップクリームと琳の唇につけた紅いリップはお互いに反応して、魂と身体を交換する機能が働いたんだよね。だから、俊の身体に琳の魂、琳の身体に俊の魂が入っている状態。変身じゃなくて、入れ替わりまでできるように改良してもらったってわけ」 僕の姿をしている琳は、まるで僕が喋るかのように話して来る。 「えっ、と言うことは僕は琳の身体に変身したんじゃなくて、琳の身体に入ったってこと?」 「うん、そうなのよ」 リップスティックを使ってお互いに変身しているのかと思いきや、入れ替わっているなんて、初めて聞くことだった。すると明仁が説明を続けてくれた。 「そうそう、この改良版はお互いに惹かれ合っている仲だと、リップスティックをした上でキスをして、ウェイクワード【トランスファイアー・スイッチモーション・オン】を起動すると入れ替わりが起こるようにしたんだよね。惹かれ合う仲で無い場合には入れ替わりは起こらないでそれぞれ自分の身体から相手の身体に変身するだけなんだ。入れ替わりの場合はお互いの同意が無ければ、ウェイクワードを使って戻れないけど、変身の場合は変身を解くだけなので、いつでも元に戻れるという違いは大きいよね」 僕らの場合には入れ替わりが起きたと言うことは、二人が同意しない限り元に戻れないと言うことでもあった。 「と言うことは、琳。僕らは当面このままだって言うのか?」 「そうだね。僕はしばらく元に戻る気がないから、当面はお互いの生活を楽しみましょ。俊作としての立ち居振る舞いは全く問題なくできるし、日常生活に困ることは全くないしね。と言うことで、俊作としてよろしくね」 目の前にいる僕はすっかり俊作として振る舞っていた。 「琳。。。」 僕はしばらく思い詰めたあとで決心をした。 「俊くん、わかったわ。この身体になって琳、いいえ、私の記憶も読み取ったので、私の思いをしっかりと受け止めたいと思うわ。私は琳と言うことでいいのよね」 スラリと伸びた脚を少し上げ下げしたところで、ヒールを床に斜めに当ててしまい、思わずバランスを崩しそうになってしまった。すると、すかさず俊くんが、私の腰に腕を入れて来てサッと支えてくれた。 「琳、大丈夫?ヒールなんて滅多に履いてなかったからね。慣れないヒールに悪戦苦闘しているみたいだけど、自転車にいつでも乗れる如く勘を取り戻せばそのうち自在に歩けるようになるさ」 俊くんはそのまま私を一気に持ち上げると、はたまた窓際に立たされ、なぜか他の三人は距離を置いて部屋の明かりを消していた。 「なぁ、ここで琳に大切な話があるんだ」 俊くんは突然そんなことを言い出した。しかもそう言っているのは当の本人である琳なわけで、この状況で琳となった私は受け入れるしか無かった。 「えっ、何かしら?」 すると俊くんはポケットから何やら取り出して見せるのだった。 「それって、あっ!」 それは、いつか渡したいと思って予め買っておいたエンゲージリングだった。丸くて小さくて中央には小さいながら輝きが眩しかった。誕生日だから機会があれば告白しようと思っていたのに、逆にやられてしまって重たくなった胸の高鳴りが止まらずにいた。 「岡本琳さん、僕と結婚してくれませんか?毎日こうやって一緒に過ごしたいです!お願いします!」 そう言って俊くんは銀色に輝くものを私の目の前にささげて来た。私は断る理由なんて全くなかったのですぐに頷いてみせた。 「こんな私でよろしければ、どうかもらってやって下さい!」 俊くんは高らかにガッツポーズを出すのだが、それは本人ならきっと見せることの無い姿だった。二人は思わず唇を寄せ、お互いの身体を引き寄せていた。三人のギャラリーがいるにも関わらず、全く気になる素振りも見せることは無かったのだ。 『岡本琳さん、僕と結婚してくれませんか?毎日こうやって一緒に過ごしたいです!お願いします!』 大勢の人が集まる中でプロポーズのやり取りが大きなスクリーンに映し出されていた。 あれから時が過ぎて翌年の6月の大安吉日。高比良家と岡本家が集まって結婚式および披露宴が行われてるのだ。プロポーズのシーンを撮影した動画があったので、二人は思い切って披露宴の中で流すことにしたのだ。結婚式までかなりの準備時間を要したが、細かいところまで二人で準備を進めた結婚式と言うことがしっかりと伝わって来た。白いウェディングドレスに身を包んだ琳の姿は、やはり注目を浴びる一際目立つ存在となっていた。 披露宴を無事に終えると、全員集合しての写真撮影が行われた。琳が手に持っているブーケが高らかに上空に上げられたかと思うと、ブーケは水色のシアーワンピースドレスを身を纏い、同じく水色のミュール姿の一人の女性へと思いが引き継がれていった。 結婚式の二次会の会場は小さなカフェだった。貸切にして6人で集まることになったのだが、ここに最初に到着したのはさきほどの水色のドレスに身を包んだ佐々木七海(ささきななみ)だった。店内にはカウンターの向こうにマスターがいるだけ、マスターは七海が入って来たのと同時に店の奥から出て来て出迎えていた。 「僕らのアジトへようこそ!」 出迎えたマスターと言うのが実は明仁だった。新年度からこの場所でカフェを開くようになって以来、七海はここの常連であり、明仁にとっての一番の理解者である彼女となっていたのだ。 「あ~、まだ誰も来て無いなんて、タイミング良かったわ」 手に持っていたブーケを明仁に渡したかと思うと、店の奥にある個室へと入って、ワンピースを脱ぎ、下着もその場に脱ぎ捨ててから何か呟いた。そして、今度はタンスから真新しい男物の下着を取り出したかと思うと、身につけていった。ハンガーラックにかけられたシャツとジーズンに袖を通し、個室から出て店内へと戻るや言った。 「今日は本当に助かったよ」 店内には七海を出迎えたスーツ姿の明仁と、ラフな格好をした明仁が共存していた。すると、今度はスーツ姿の明仁が個室へと入り、しばらくすると白いカッターシャツと黒のショルダーワンピース姿という私服に着替えた七海が出て来て、スニーカーに足を入れていた。 「別に気にしなくてもいいんだよ。私は明仁のためならなんでもできるんだからね。こんなのお安いご用じゃない」 そう、二人はお互いの姿を交換して、それぞれが変身していたのだ。七海の姿で結婚式に出席したのは実は明仁だったのだ。 「本当だったら明仁として結婚式に参加したかったんだけどね。ちょうどその時間に店から離れられない用事ができちゃって、どうしようかと困っていたんだけど、七海の姿になって結婚式に参列することを思いついたってわけ。みんなには内緒だから、七海が行って来たってことで記憶を辿っておいてよ」 なんともややこしいことだが、結婚式にどうしても参列したかったが、行けなくなったので、七海との姿交換を思いついたのだ。入れ替わりができればいいのだが、二人の思いはわずかに到達せず、入れ替わることは無かった。わざわざ服を脱いで交換しなければならないのもこのためだった。すると、明仁のスマホにメッセージが届き、確認すると今日の主人公たちからのメッセージだった。 「あと5分以内に着くって、4人で一緒にタクシーに乗ったってことだから、そろそろ準備しよう」 結婚式の二次会だったら普通ならお酒の飲めるような場所を用意するはずだが、ここはただのカフェで酒類の提供はできなかった。ということで、お店をお休みにして貸切で持ち込むことで内輪でのパーティーをすることにしたのだ。今までは5人で集まっていたが、明仁の彼女である七海も加わって、これからはこうやって6人での集まりに変わっていくのだろう。明仁は花瓶に入れられた受け取って来たブーケを眺めると二人の門出をしっかりと祝えたと思い返していた。 「それにしても、今日の琳ちゃんってとってもキレイだったのね。記憶を辿ってみても、ステキな結婚式だったってわかるわ」 七海は明仁によって植え付けられた記憶を辿り、まるで自分が行って来たかのように思い出すのであった。 「さっそくだけど、今年になってできた新機能の効果があるようだね。自分の姿を他人が動かした時の記憶を辿れるようにしたんだけど、これによって変なことに悪用することを心理的に抑えられるよね」 七海は明仁のとっても心強い研究パートナーでもあったのだ。 「ねぇ、明仁。俊作さんと琳ちゃんって、いつになったら自分の身体に戻るのかしら?」 そう、プロポーズを受けたあの日から結婚式の今に至るまで二人は入れ替わったままだった。 「このままだと一生元に戻らないってことも考えられるよね。ちょっと僕の発明が度を過ぎちゃった気もするけど、決めるのは二人だからなぁ。僕がどうこう口を出せる問題でもないよ」 二人が入れ替わったままでいるのは、きっと発明の副反応によるもの、元に戻る気持ちが抑えられてしまったので、そのあたりを修正するのにかなりの時間が経過したものの、まだ何も解決できないでいたのだ。 「じゃあ、私たちが入れ替われるようになったら、その時も戻りたくないって思っちゃうのかなぁ」 明人と七海はどうやらこの問題が解決しないことには、入れ替わりが起きるほどの相思相愛になりたくないと思っているようだった。 「そんなことを心配しているから、僕らの間では入れ替わりが起きないんだよ。もっと気楽に考えてみたらどうかな?」 「えへっ、まぁ、そうだよね。私が心配すればするほど状況は変わらないのかも、今日の二次会で主人公たちに聞いてみたいなぁ」 そんなことが七海の口から出ると、店の前に一台のタクシーが停まり、中から四人が降りて店の中へと入って来た。 「明人さん、今日は本当にお世話になりました。お陰様でとっても良い結婚式となりました。七海さんにブーケを渡したので、絶対に幸せになってくださいね」 プロポーズの時と同じドレスに身を包んだ琳は、店に入るやマスターの明仁にそう話すのだった。 「いや、こちらこそ。本当にステキな結婚式でした。きっと二人はリップシンクしなくても結びつけられる運命だったんだと思うよ」 明仁がそう言うと琳はキリッとした表情を見せていた。 「いいえ、リップシンク無しでは、こうやって私がウェディングドレスを纏うことなんてできませんでした!私にとっての大の恩人です。だからこそ、七海さんにブーケを受け継ぐことができて本当に良かったって思ってるんです」 こうして6人は、明仁の新しい発明品の試作をしながら結婚式の二次会と称する思い思いの時間を過ごすのだった。 (おしまい) (あとがき) 「リップシンク」「リップシンク、それから」に続く完結編、 「リップシンク、そして。。。」を無事に書き上げられました。 もともとシリーズ化と言うよりも一作完結の短編となる予定でしたが、 ここまで続けることができました。 一旦完結となりますので、ここまで読んでいただきありがとうございました。 よろしければ、ご感想などがございましたらXの方までお送りください。 Xのアカウントは @skyseafar です。 それでは、夏目彩香でした。 |