作:夏目彩香(2000年9月18日初公開)
第1話 噂 ここはある高校の女子更衣室。いつも仲良し3人組がなんだか話をはじめています。今日は水曜日で、この掃除当番にあたっているため、掃除が終わってから話が始りました。 涼子: 怨念があるんだって、ここの女子更衣室って。 水絵: やっだ~。それってまっじー? 清美: ねぇねぇ、涼子ぉ。それってどこで聞いたの? 涼子: う~んとね。恵子先生からなんだけど、昔はここって男子校だったじゃない。それで、昔の男子更衣室を女子更衣室にしたものなんだって。 水絵: それで? 涼子: それでね。それが10年くらい前に改築されたみたいなんだけど、その改築をする前に自殺者が出たんだって、ここにだよ。 清美: ええっ~!じゃあ、それって本当に? 涼子: たぶん、その人の怨念じゃないかって噂だけどね。 水絵: 幽霊とかでたのかな?興味あるんだけど、とっても楽しそうじゃん? 清美: 水ちゃんったら、それ本気で言ってるの?信じらんない~(ーー;)・・・ 水絵: 清美ったら、まだ子供ね~。中学生もう一度やり直した方がいいんじゃない? 清美: それって、ひどすぎるよ~。水ちゃんなんて嫌いになるからね! 水絵: わかった、わかった。小学生に戻った方がいいかもね。 涼子: 二人ともやめなさいよ。お互いのことを傷つけ合うのはよくないよ。 水絵: 確かにそうね。清美がこんなガキだと思わなかったけど、我慢してあげる! 清美: ガキだなんて~! 涼子: 堂堂巡りしちゃうから、この話はここまで。こんな話するんじゃなかった。 水絵: これで終わりなの?話の続き聞きたいのに~! 涼子: じゃあ、清美に謝ってよ。そしたら、続けるからさ。 水絵: しかたないわね。ごめん清美。ちょっとからかっただけだから気にすんなよ。 清美: ううん。私もやっぱり子供だったから、冗談くらい聞き流す余裕なくっちゃね! 涼子: どうやら仲直りしたみたいだから、続きを話しま~す。 水絵: さっきは、自殺者が出たってところまでだったんだけど、それからどうなった? 涼子: 慌てない、慌てない。それで、その自殺者が出てから、女子更衣室ができたじゃない?そうすると、女の子が一人でここにいるとどこからか声が聞こえてきて、『君、可愛いね。』って聞こえるんだって。 清美: いや~ん。そんな話、昼でも怖いよ~。 水絵: どこにでもある話じゃ~ん。清美ったら怖がりなんだから。涼ちゃん続きは? 涼子: それから、その女の子が金縛りにあったみたいに動けなくなって、しばらく気を失ってしまうらしいの。それで、気が付いたら下着姿になっていて。制服がなくなっちゃうんだって。 水絵: そうなの。どこにでもある話だけど、やっぱりこの学校にもあったんだ。じゃあ、今度一人になってみない?試しに。まずは清美から。 清美: そんなの嫌だよ~。これから一人でここに来れなくなっちゃったもの。涼ちゃんがそんな話をするから~。 涼子: ごめんね清美ちゃん。ちょっと、調子に乗りすぎちゃった。 水絵: 一人が駄目なら、みんなでここに泊まってみない?肝試しにどうかな? 涼子: 三人でなら面白いかもね。幽霊が出るか出ないか。私も気になるし。 清美: 二人ともちょっとおかしいよ。怖いものは怖いんだよ。 涼子: 清美がやりたくないんなら。二人でやっちゃうよ。この日の夜だけ清美の家に幽霊さんが出張したりして~。 清美: そんなの絶対いや!そんなこと聞いたら、涼ちゃんと水ちゃんがいてくれないと、眠れなくなっちゃうじゃない。私もいやいやだけどやります。私だって少しくらい勇気あるんだからね。 水絵: 決まりね。じゃあ、いつの夜にする?そうだ、恵子先生も顧問ということで付き添ってもらわない。そうすれば学校に泊まる理由ができるって感じ! 涼子: それもそうね。恵子先生にやってもらいましょう。 清美: 恵子先生がいるんなら、私さらに安心です。四人になるし、お化け克服できるよね。きっと! 水絵: じゃあ、決まり。あたしから恵子先生に言っておくね。 こうして、3人は女子更衣室お泊り会を行うことを決めたのでした。 第2話 遅刻 ということで土・日の連休を利用して、涼子たちは女子更衣室でのお泊り会を開くことになりました。今は土曜日の夕方、涼子と水絵は集合場所の教室にいます。 涼子: ねぇ、水絵ちゃん。清美ちゃんはまだかな?やっぱり来るのやめちゃった? 水絵: 清美ったら、怖くなって逃げたんじゃない? がらっと教室の戸が開けられると、恵子先生が入ってきた。 恵子: お待たせ~。涼子さんに、水絵さん、今日はよろしくね。 今日の恵子先生は見るからに素敵だった。 涼子: 恵子先生、清美ちゃんがまだなんです。もう少し待ってくださいね。 恵子: やっぱり、怖くてやめちゃったの?清美さんはこういうの苦手だったんじゃない? 水絵: そうなのよ。恵子先生。清美ったらあの時はいい顔してたけど、いざとなると駄目なもんね。 恵子: 水絵さんったら、またそんなこと言って。あなたはいつになったら素直になれるのかしら? 涼子: う~ん。ほんと遅いね。清美ちゃんに何かあったんじゃない?電話しよっか? 水絵: してみれば、それでもって、清美に遅いって言ってやってよ。 そういうと涼子は持っている携帯電話から清美の番号を発信しました。そして、5回コールが鳴った所で、清美がでました。 清美: 『もしもし、涼子?』 涼子: あのさ~、清美ちゃん今どこにいるの?遅いからみんなで心配してるんだよ。 清美: 『ごめ~ん、涼子。だいぶ待ってるよね。美容室が思ったよりも混んでいて、電話かけてなかったから、心配したよね。ほんとごめんね。』 涼子: いいよ。清美ちゃんの責任じゃないもの。できるだけ早く来てね。先に更衣室で準備してるから。 清美: 『うん。わかった。じゃあ、私、直接行くね。またあとでね。』 涼子: オッケー、先行ってるからね。 そう言って、涼子は携帯の通話を切りました。 恵子: 涼子ちゃん。清美ちゃん、どうして遅くなったかわかった? 涼子: それが先生。美容室が混んでてそれで遅くなったって言ってました。 水絵: それってマジ~?清美って何にも考えてないじゃん。今日みたいな日に美容室行くなんて。ところで涼子、うちらどうしたらいい? 涼子: とりあえず、先に更衣室に行くって言っておいたから、みんなで行きましょ。 恵子: 清美さんは、それ知ってるの? 涼子: 大丈夫です。先生。 恵子: それなら、行きましょう。 3人は目的の女子更衣室へと向かいました。 第3話 お泊り会 3人は女子更衣室の前に立っています。 恵子: ここの鍵を借りて来たから、今開けるわね。 ガチャッという音とともにお泊り会が開始されました。 涼子: それじゃ、先生。まずはどうします? 水絵: あたし、腹減った~。 恵子: 水絵さんったら、その言葉遣いやめなさい。 水絵: だってぇ、腹が減ってしょうがないじゃん。 涼子: 先生、水ちゃんにそんなこと言っても通じませんよ。 恵子: 知りません。・・・とにかく、夕御飯にしましょう。 水絵: やり~。飯だ、飯だ。 涼子: 単純なんだから、水ちゃんは~。 それから3人はそれぞれが持ってきた夕御飯を食べ始めることにしました。 水絵: これから、何が起きるのか楽しみなんだけど、それまで何してる? 涼子: う~ん。ここで寝る以外に楽しみってないのかな? 恵子: そうね。せっかくだから怖い話でもして盛り上がらない? 涼子: 先生の考えに賛成~。水ちゃんは? 水絵: 賛成だけど。清美が来たら反対されない? 恵子: 大丈夫よ。清美さんだって、嫌いじゃないから今日のに参加するんじゃないの? 涼子: そうだと思う。先生の言う通りじゃないですか?きっと、清ちゃんもほんとは好きなんですよ。 水絵: じゃあ、飯食い終わったら、はじめよ、はじめよぉ。 そして、夕御飯が食べ終わった頃にようやく清美が到着しました。 清美: ごっめ~ん。やっとのことでここに来れたよ。涼ちゃん、水ちゃん、それに恵子先生遅くなってごめんなさい。 恵子: みんなで心配してたのよ。清美さんが遅いなんて珍しいことだから。 清美: すみません。先生。 恵子: まぁ、謝ることなんてないわよ。どうせ夜は長いんだし。少しでも人が多いほうが面白いじゃない? 清美: そうですか。これから何します? 水絵: 決まってんじゃん。怖い話して盛り上がろうって。言ってたもの。 清美: そうなの?水ちゃん。それって、私を陥れようって事じゃないでしょうね? 水絵: だって、今日は肝試しを兼ねてるんだから仕方ないよね。清美は犠牲者になりなさい! 涼子: また、水ちゃんの悪い癖が始まったわね。清美ちゃんが怖いっていうんならやんないでもいいんだよ。 清美は首を軽く横にふりました。 清美: いいの。今日はそのためにここに来たんだから。それにもう高校生だもん。怖がりは直さないとね。 恵子: よっし~。それじゃあはじめましょうか。 こうして4人の女性は女子更衣室お泊り会を開始ししました。この時の気楽さがあとでとんでもない結果を巻き起こすことも知らないのに…… 第4話 話の途中で 涼子: まずは、恵子先生からおねがいしま~す。 恵子: いいわよ。じゃあ、ここで起こった事の詳しい話するわね。いい? 水絵: いいじゃん。いいじゃん。わくわくするよ。 清美: それなら私もなんとかなりそう。先生の話よく知らないし。 恵子: それじゃ、覚悟はいいわね。みんな。 涼子、水絵、清美の3人は首を縦にふりました。 恵子: それでね。10年前にここの女子更衣室ができたのはいいのよね。それより前は、ここも男子更衣室だったの。その時にここでいじめを苦に自殺した生徒がいて、その魂がまだここにあるって話なの。それで女の子が夜一人でここにいると囁くような声で、『君、可愛いね。』と言ってくるそうで、選り好みするみたいよ。 涼子: そうなんですか、じゃあ、その自殺した男子生徒ってどんな人だったんですか? 恵子: その生徒はね。成績優秀で当時は試験の成績はずっと学年1位だったみたい。それで、勉強がよくできすぎるもんだから妬まれていじめられてたって話。 水絵: 先生、その人って本当にいじめられてたんですか? 恵子: いい質問ね。水絵さん。本当のことを言えば、いじめられてたって事実は無かったの。公表するために自殺の理由が無いなんてのはまずいから、それで…… 清美: それなら、その人とっても可愛そうです。学校の体面を守るために使われちゃったんですね。 恵子: 結局はそういうことになるわね。でも、その子には何か他の考えがあったんじゃないかと私は考えてるんだけどね。 涼子: なんですか、その考えって? 恵子: その子の自殺する前の日に書いた日記に、一言だけ『できた』と書いてあるの。それが、なにか気になって。 清美: 自殺するような人が『できた』なんていう前向きなこと書くわけないってことですよね。 水絵: 子供でもできちゃったんじゃないの? 涼子: そんなわけないじゃない。 恵子: とにかく、秘密めいた言葉を残して彼は死んでいった。それは事実なの。 ??: 君、可愛いね。 清美: 先生。今、何か言いました? 恵子: 何も言ってないわよ。 ??: 君、可愛いね。 恵子: 今、聞こえた。『君、可愛いね。』って。 清美: きゃー! 清美はそう言いながら身を縮みこめました。 恵子: とにかく、みんな落ち着いて。落ち着いて……えっ、何これくすぐったい……ひゃははは、やめてよ。あああああっ。 その時、恵子先生の背筋がピーンと伸びて全身の力が抜けた。 涼子: 先生、こんな時に独り言を言わないくださいよ。 恵子(??): 君、可愛いね。 水絵: 恵子先生さ、脅かさないでくれない。 恵子(??): そうよね。私は恵子、そう恵子先生だもの。フフッ。 清美: なんだか、先生様子がおかしいです。 涼子: さっきのなんだったんですか? 恵子(??): さっきのは、ちょっとくすぐったかっただけ。いずれはわかるわよ。あなたたちも。 涼子: 私もですか? 恵子(??): そうよ。今、やってあげるから、ちょっと待っててね。 涼子: ひゃはは、ひゃはは、ひゃはは、……何なの~、ほんとくすぐったいよ~……ああああっん。 今度は、涼子の背筋がピーンと伸びて全身の力が抜けた。 恵子: あれっ?私どうしちゃったのかしら。もしかして、ちょっと寝てた? 涼子(??): 先生、気のせいですよ。やっぱり若い子の方がいいってことです。 水絵: 今度は、涼子が変になった。若い子って私たち十分若いよ。 清美: 先生、さっきはどうしちゃったんですか? 涼子(??): そんなこと聞かないでもわかるよ。ホラ。 清美: いやん、いやぁん、いやぁん、くすぐったいよ~。……今度は私?……これなんなのぉぉおぉぉぉ。 続けて、清美の筋がピーンと伸びて全身の力が抜けた。 涼子: 今、誰か私の中に入ってた感じする~。 恵子: 何なの?今度は清美さんがおかしくなってるわ。 清美(??): 私は清美、清美よ。今日から私はお化けなんて怖くない。 水絵: 何言ってるの清美ったら、あんた怖いんじゃなかった? 清美(??): 水ちゃん。知らなかったの?私ってお化けなのよ。 水絵: きゃはは、きゃははは、きゃぁ、……なんなの?……この感触ってぇぇぇぇぇぇ。 水絵の筋がピーンと伸びて全身の力が抜けた。 清美: 私も、今誰か入ってた感じする。 恵子: もしかして、これって。いよいよかな。 清美: いよいよ。ってなんです? 水絵(??): こういうことだよな。恵子先生。 そう言うと、水絵は自分の制服の上から胸を揉み始めた。 恵子: あなた誰なの?水絵さんからでていきなさいって! 水絵(??): いいよ。 恵子(??): これでいいだろ。 今度は、恵子先生が服を脱ぎ始める。 清美: きゃ~。どうなってるのこれ?もしかして~。 恵子(??): その通り、ようやくわかったようだな。この更衣室の主だよ。ここにいる間は、みんな僕のいいなりになってもらうよ。 涼子: ということは、あなたが自殺した…… 恵子(??): そう、僕は自殺したことになっている。しかも学校の方針でいじめを苦にしたということになっている。僕の目的も知らない連中がよくもそんなことを考えるね。 水絵: 目的? 恵子(??): そう、僕の目的は君たちのような女子生徒に入り込むこと、理想的な子の中にね。そして、僕はその子として生きてくんだ。たまたま家で見かけた本を参考に薬を作ってみたら成功して、でも、薬は自分の体を犠牲にしなくちゃ使えなかった。それに、その薬を使った場所に魂が残ってしまう欠点があった。でも、来年になればここが女子更衣室になると思って思いついたんだ。ここで、待っていればいつか自分の気に入った子が現れることを。 涼子: じゃあ、あなたの好みがこの中にいるってわけ? 恵子(??): もちろんそうさ。 水絵: あたし? 恵子(??): いいや。 清美: 私ですか? 恵子(??): 違う。 涼子: もしかして…… 恵子(??): その通り、僕のお眼鏡にかかったのは、君なんだよ。 こうして、4人は彼(??)によって女子更衣室から逃げることができなくなっているのでした。 第5話 待ちつづけたもの 涼子: 私があなたの好みなのね……じゃあ、なんであなたは今すぐにわたしの体に入らないのよ? 恵子(??): 甘いねぇ、涼子ちゃん。僕の作った薬の効果がようやく今試せてるんだ。さすがに10年も待っただけのことはある。まぁ、今まで僕が億劫だっただけなんだけど……4人の美しい女性に囲まれたらようやくやる気になったよ。要するにまずは、一人一人になってみたいと思ってのこと。今はこの恵子先生が気に入ってる。ただそれだけだ。君になるのが最終目的なら、今すぐってのはもったいないことだろ?それに、僕が恵子先生になってれば何かあった時に怪しまれる心配はない、子供の言うことよりも「私」の言うことの方が正しい意見になるからな。 水絵: ていうことは、お前ってすっごく悪い奴じゃん、あたしにも入ってみようとしてるの?それに、清美にも!?あたしみたいに魅力的な子はわかるけど……よりによって清美にも興味があるなんてお前って変わった奴~。 清美: そうですよね。私なんてこの中じゃ最低の容姿ですもんね。幽霊さんが入るにはつまらないでしょ。 恵子(??) 幽霊さんだなんて、笑わしてくれるね清美君。そうだ記念に名前だけは教えてあげよう。僕の名前は秀二、どうもうすぐ関係のなくなる名前だけど、とりあえず教えておく。いつまでも??のままじゃあ困るからね。 涼子: あなたの言ってる事ってどこまでが本当のことなのか、よくわからない。他人の人生を奪って何が楽しいの? 恵子(秀二): 君達って思ったよりも頭が悪いんだね。とっくに自分の運命がわかったと思っていたら、なんとも情けない。それじゃあ、僕がこのきれいな体を使って説明しよう。その前に、僕に一歩でも近づいたり、逃げようとしたときは僕も紳士的な態度を改めるからね。忠告しておくよ。 涼子: なんですって 水絵: あたしは何もしないって 清美: 何なのよあいつ~、手出しできないなんて…… 恵子(秀二): じゃあ、説明しよう。他人の人生を奪うことで、どんなことができるのか、まずはこの豊満な肉体が僕のものになるということ、今でもとっても興奮しているよ。君たちを前に、自分の裸が見られてるだけでも欲情してくるようだ。この体はなかなか正直だね~。そして、このままスカートも脱いでしまえる。恵子先生の体は僕の想いのままに動いてくれる、そして、感じてくれる。このまま胸をもみ上げると……あぁあっ、あっ、あっ……気持いいよ。こうすると女の喜びを感じるね~。きっと、毎日こうやってるんだろうなって想像するとますますリアルな感覚が浮かんでくる。 清美: やめて~!恵子先生のイメージが崩れちゃう 恵子(秀二): そうだよ。清美さん、私ってこんなに淫乱な女だったの。普段はまじめそうな可愛い顔してるけど、教壇から降りた私って、しょせんこんなものなの、秀二君って言ったかな?彼のおかげで私のツボが引き出せてるわね~。もっともっと私の体をもて遊んで~。 ほら、今のは恵子先生の声だよ。先生ももうすっかり僕のことを気に入ってくれたようだ。そうそう、言い忘れていたけど、こうやって長い間、他人の体に入っていると体の持ち主は、だんだん僕の考え方を受け入れてくれる、そして、僕はその持ち主の考えを利用できるようになってくるんだ。だから、そろそろ僕も恵子先生らしくなてきただろう。こうやってブラを脱ぐのも女らしくできるようになったじゃない。 水絵: お前って、だんだん女っぽくなってるぞ。恵子先生みたく見えてくるって感じ! 恵子(秀二): 君たちが初めてだろうね。私の裸を見るのは、もちろん私も初めてだけど、若い先生だから、とってもきれいな肌をしてるね。ショーツ1枚で守られてるってのは、なんだか頼りないねぇ。どうやら女の子週間は過ぎているようだけど、どうだい?魅力的だろう。こうやって大事なところを触ってみるよ……ひっひっ、ひ~ん……気が狂いそうなくらい、ここは気持がいいね。これ脱いでしまおう。今度は直接触ってみるよ……あっ……あっ……あ~ん、あっい~ん、いっちゃいそ~だよ……あ~ん……あ~~~~っ。なんだか、ここにねっとりとした液がでてきてるよ。 涼子: あなたって本当に私の体に入る気があるの?恵子先生の体ばかりもて遊んで…… 恵子(秀二): それじゃあ、涼子さんも私と一緒に気持ちよくならない?そうすれば私のやりたいことがよくわかるし、最後の人生を楽しく過ごせるって! 涼子: 私はやらないって~。そんな誘ったって。あなたは恵子先生じゃないんだから!! 恵子(秀二): どうかな?私の体見て、一緒にやりたいと思ってるんじゃないの?本当は……あっ、何だって言うんだ?体が体が……だんだんと離れていく、まだ恵子の中にいたいってのに…………ああああああ……消滅していく??………… 清美: きゃ~、どうしたのかな?また変な感じ! 涼子: 気をつけてみんな、これから私たちの誰かに入り込む気よ。 水絵: あたしは大丈夫だよ。あんな奴今度は追い出してやる。 恵子: はぁっ、はぁっ……ふぅっ~、ふぅっ……私どうかしたのかしら?あの幽霊がずっと入り込んでたの?涼子さん。 涼子: 先生なんですね……目を見るとさっきと表情が違うのでよくわかります。そうですよ、幽霊の秀二って人が入り込んでたみたい。今はたぶん、私たちの誰かに乗り込む準備をしてるはず……まだ、安心できません。 清美: 私も安心していません。 水絵: 右に同じ! 恵子: やっだ~。私の格好裸じゃないの!下着身に着けて、服着なくては!それに、スカートはどこへ行ったかな?あっ、あったあった、清美さんそれとってくれる? 清美: はい、先生。これで全部だと思いますよ。 水絵: 先生、ピアス落ちてます。 恵子: 二人ともありがとう。これでどうかな?ちょっと着崩れているけど、大丈夫よね。涼子さん大丈夫? 涼子: 大丈夫です。先生。取り憑かれていません。 恵子: じゃあ、今のうちにここから逃げましょう。そして、この更衣室はもう2度と使わないようにし閉鎖するように今度の職員会議で提案してみるから。 涼子、水絵、清美: は~い。 清美: とにかく、逃げましょう。 こうやって、4人は女子更衣室から一目さんで逃げていったのだ。その後、この女子更衣室は恵子先生の提案が通り、2度と使えないように、コンクリートで固めてしまった。そして、今日はその前でお払いの儀式を行っている。 涼子: これで、ここの霊も落ち着いてくれるといいよね。 水絵: そうだな。あたしは面白かったけどなぁ。清美にもっと入ってもらいたかった。 清美: 何言ってるのよ~?水ちゃんってまだその癖直らないんだね。 水絵: ごめんごめん。からかっただけ、あたしもあんな奴は許せないからね。もう2度と出てこないように、しっかりと祈るから。 涼子: なんか、あっという間だよね。あのことが過去のものとなったからいいけど、これからも何かあったら嫌だね。私もしっかりとお祈りしよっっと。 そして、ここへ恵子先生が通りかかって、 恵子: あらあら、3人揃って、ここで何してるの?もしかして、まだ、あのこと気にしてるのね。しっかりお祈りしておきなさいよ。私がこのままの姿でいられるのも、この提案が通ったからなんだから。これからの私の人生のためにもね。 そう言って、恵子先生はここを通り過ぎていきました。あの事件のあとに3人はなぜか恵子先生の後ろ姿を見るたびに秀二を思い出してしまうということです。その秘密はいつかお話できるときにでも…… (終わり) |
本作品の著作権等について
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