「昔話伝説」
作 ラルフ


A「おい、聞いたか、あの話」
B「ああ、俺も聞いた、あの亀がまた一人女にしたんだって?」
A「これで、あいつも今月業績トップだよ」

と何気なく話している彼らは『昔話会社』の社員A、B、彼らは昔話をモチーフとしたやり方で次々と男を女にしていく。前回の亀の成果がそうだ。
彼こと、「亀」は浦島太郎にでてくる亀を演じるため、周辺の子供に喧嘩を要求、そして通りがかった男が彼を助けるように仕向けるのだ。そして「亀」は竜宮城に案内すると言い、「水中では呼吸ができないため」と女体化薬を飲ませる。こうしたことにより、数人が騙された。
 ここの社員は皆が皆そのような仕事をしているわけではない。竜宮城の踊り子になるような担当もある。
女体化薬で女性になった男は、皆はじめはこの「踊り子」として竜宮城で働かされるのだ。
では、なぜ「亀」のような担当がいるのか?
それは・・・『昔話会社』の社員「亀」は、「踊り子」と違い『竜宮会社』の一員でもあるからだ!
ここからは、誰もが知っているお話しとは少し違う、昔話。


 桃太郎

はじめに桃太郎のお話から・・・
桃太郎はなぜ鬼を倒せたのでしょうか?
それでは、桃太郎が鬼が島に行くところからお話ししましょうか・・・
犬「桃太郎さん、鬼相手なんて勝てますか? 強いですよ?」
猿「私らを連れてきても、何ら意味ないぜ」
キジ「そうだ、そうだ」
桃太郎「何を言っている? この俺が何も策も無く、ここに来るか? このきび団子を対鬼用に若干改良したのさ」
猿「それはどういう・・」
桃太郎「まぁ、行ってのお楽しみさ」

~鬼が島~

門番A「ここを通りたけりゃ俺を倒すんだな!」
門番B「ここを通りたけりゃ俺を倒すんだな」
・・・
桃太郎「門番かぁ、まぁ試すには丁度いいかな!」
お供「???」
桃太郎「えい!」
門番A「ん?なんだぁ、これは」
門番B「おい、A、なんだかお前背が小さくねえか?」
お供「これはどういう」
桃太郎「いやー、弱体化の薬品を混ぜたきび団子が見事完成したから、手始めに鬼で試そうかなと」
お供「(最悪な人だ)ところで、あれって本当に弱体化だけですか?」
桃太郎「そうだ・・・が、え?」
門番A「ちょっと、なんであんたが、あたいよりおおきいの?」
門番B「そ、そんなこと言われましても」
桃太郎「へぇ~あの薬にこんな効果が・・・まぁいいか。これで鬼を弱体化して進めば、なんとかなるな」
お供「そうっスね」
この結果、見事あの怖い「鬼が島」は今では、普通の島に、中の鬼たちもただの女子供になり、近隣の島々は平和?になったそうな・・・

A「あの薬品を買った桃太郎って子、今では島を持ってるんだって」
B「へぇ~、でもよくあの薬品、自分に使おうとしなかったね」
A「それはこっちも驚きだよ」