アナタに訊きたいコトが‥‥5

 

地味で目立たない愛知万博を活性化する為に、愛知万博推進委員会は、あるイベントを立ち上げた。

 

「ここがホープマウンテンか」

センターゾーンにあるこいの池のそばに作られた高さ30メートルの円錐形の塔を見上げながら、僕はため息をついた。名古屋の人はなにを考えているのか。ここで、あと三十分後に、万博で、いや、世界でも初めてのイベントを行おうというのだ。だが、そのイベントに参加しようと集まった者たちは、屈強の男たちばかりだった。何でこんな男ばかりが集まっているんだ。僕が疑問に思っていると、後で甲高い笑い声がした。振り返ると、そこにはマハラジャ扇子を華麗に舞わせる白いスーツ姿の美女が立っていた。

「オ〜ホホホ。名古屋の真の姿を全世界の皆様にお見せいたしますわ。ごゆっくりと、心の底のある願望をお楽しみください」

そういいながらその美女は、高笑いを残して去っていった。

「いったいなんなのだ?あの人。でも美人だったなぁ」

去っていく美女に見とれていると、肩をむんずと掴まれた。

「オイ、オマエモデルノカ?」

振り返るとそこには、ボブ・サップもかくやと思われるスキンヘッドでトレーニングパンツだけの筋肉隆々の黒い巨人が立っていた。

「い、いえ、そんなことは・・・」

「エンリョスルナ。ダレデモデレルノダ。ソレニ、ショウブハ時ノ運ダ」

「いえ、だから僕は・・・」

「コッチダ」

男は、僕の肩を掴んだまま、さっきの美女が歩いていった方へと連れて行った。そうか、彼女の去ったほうをじっと見ていたから、屈強の男たちに怯えて、参加を躊躇していると思われたのだ。僕がいくら違うと説明しても、彼は遠慮していると思って、受付の前でたむろする荒くれ男たちを押しのけて、僕を受付の前に連れて行かれた。

「サア、ココダ」

「は、はい。ありがとうございます」

僕は、礼をいいながら受付をした。彼は怖ろしい顔をしてはいるが、根は優しいのだろう。僕は、ふとそう思った。

「イヤナニ、困ッテイル奴ヲ助ケルノハ当タリ前ノコトダ。ダガ、アトスコシデ、俺トオ前ハらいばる同士ダ。ソノ時ハ、手加減ハ無用ダ。オ互イニ思イッキリヤロウ」

彼は、こちらも微笑みたくなるほどかわいらしい笑顔で言った。だが僕にはその笑顔がこの上もなく怖ろしいものに見えた。

「あ、あの。これはいったいどういうイベントで・・・」

「ソレハ、アノほーぷまうんてんノ頂上ニアル黄金○かっぷヲ手ニシ、飲ンダ者ハ、ソノ望ミヲ叶エルコトガ出来デキルンダ」

「黄金○カップ?」

「そ、それは、ドリンクか?」

いつの間にか、彼と僕の隣にボーイッシュなちょっと目の釣りあがった勝気そうな少女が立っていた。

「エ?アア。愛知万博ニ協力スル国際○S協会ト○S製薬ノ共同企画ダソウデ・・・」

「ドリンクか!俺も参加するぞ」

「オ嬢チャンハ止メタホウガイイ。コワイ男タチガ、オオゼイデルカラナ」

「誰がお嬢ちゃんだ。おれはおと・・・女だ!」

なにか言いあぐねたが、最後は怒鳴るように言いすてると、参加受付をさっさと済ましその場を去っていった。

 それから、三十分後、僕は、あの黒人の大男と一緒にスタート地点にいた。そこには、いかつい男たちがたむろしていた。その中にさっきの少女もいた。まるで、狼、イヤ、熊の群れの中に紛れ込んだ気の強い子山羊のように、当たりかまわずに敵意を振りまいていた。

僕のそばに立っていたあの黒人の大男が、少し身をかがめて、僕にささやいた。

「アノ娘ガイルナ。アブナイノニ」

「ああ」

僕は、彼の言葉に気のない返事をしていた。いつの間にか、僕の目はあの少女の動きを追っていた。彼女を守るのは僕の使命。僕はいつの間にかそう思っていた。

「アノ娘ガ気ニナルノカ?」

「当たり前だろう」

「スキナノカ?」

「そんなんじゃなくて、か弱い女性を守るのは男の使命だ」

「オオ、ヤマトダマシイ」

「そんな立派なものじゃあ・・・」

勝気そうでいて、彼女の回りにいる野獣達に叩かれたら遙か彼方に飛ばされそうな彼女が、気になりだしていたのだ。

「サムライ。オレノ友達」

彼は、トラックのタイヤのように太くたくましい腕で僕を抱きしめた。あまりの力強さに、僕は気を失いそうになった。

「オオ、サムライ。スマナイ」

「ア、ああ大丈夫だよ」

大丈夫じゃないのだが、空元気で、引きつらせながら微笑んで答えた。

「シィ。オマエ大好キ!」

「シィ?」

「オレノ名ダ。ヘンナ名前ダロ」

「いや、いい名だ」

「アリガトウ。オレ、シィ・サック」

「僕は、香椎勝男(かしいかつお)だ」

「カツオ。シィ、トモダチ」

「ア、ああ、友達だ」

黒い大魔神に圧倒されて、勢いで僕は彼との友達宣言をしてしまった。

そして、いよいよホープマウンテンの頂上にある「黄金○カップ」を目指してのレースがはじまった。

円錐形のマウンテンのコースは、マウンテンの山肌に刻まれた螺旋の道だけ。それも普通の大人が二人やっとすれ違うことのできるだけの幅のものだった。そこを重戦車顔負けの男たちが駆け上るのだから、大怪獣顔負けのバトルが繰り広げられた。相手より少しでも前へ、そして、ライバルは少しでも減らす。その戦いが狭いコースで行われているのだから、それはすさまじいものだった。そのうえ、サックは、僕に合わせているのか、それとも、すこしでもラストに力を残そうとしているのか。僕と歩調をあわせ、僕を襲い掛かる相手を倒しながら、頂上を目指していた。時々、落とされてくる先頭集団のメンバーが目の前に振ってくることがあったが、それらを払いのけながらも、僕らは先に進んだ。いつの間にか先頭集団の近くにまで来たとき、僕はふとあの少女のことを思い出した。

「あの子はどうしたんだろう?」

そんなことを思っていると、先頭集団からなにかが転がってきた。僕にぶつかりそうになったそれを、サックは、片手で止めると、軽々と持ち上げた。それは、さっきの少女だった。

「おろせ!おろせ〜〜!」

サックに着ていたシャツのネックのところをつかまれて、持ち上げられた彼女は、首根っこを掴まれてもまだ暴れる諦めの悪い子猫のようだった。サックは、どうしようと意見を聞くかのように困った顔をして僕のほうを見た。僕は、サックにその子を下ろすように言った。

「猫じゃねえんだから、首を掴むなよな」

下に降ろされた少女は、サックを睨みつけてそういうと、大声で叫びながら、また先頭集団の中に飛び込んでいった。何度か彼女が転がって来る度に、先頭集団の数は減り、僕とサックは、頂上に近づいていった。最後には、サックと僕が、先頭集団の乱闘に気をとられているうちに、彼女は、僕たちのそばを転がっていった。

「ソロソロLASTダ。カツオ、Take notice!

僕は、ダッシュをかけるサックに遅れをたらないように、彼のあとを追った。僕の頭上にはサックに跳ね飛ばされた男たちが飛んで行った。男たちを跳ね飛ばしながら突き進むサックは、まるで道路に積もった雪を払いのける除雪車のようだった。サックと僕は頂上にたどり着いた。そして頂上には、3メートル以上はある円柱の上に一本のドリンク剤があった。それと格闘着のズボンを黒帯で留めた髭モジャのゴツイ男がいた。その時には、参加者は、僕たち三人だけになっていた。

「待っていたぞ。サック!」

「オマエハ・・・ダレダッケ?」

「お決まりのことを言うな!俺はこの間の試合でお前と引き分けた丸畑信子(まるはたしんじ)だ!」

「オオ、マルハタ!ゲンキダッタカ」

サックは、懐かしそうに微笑みながら丸畑に近づいて、手を差し出した。

「ああ、元気だったよ・・・じゃない!」

一瞬、サックの笑顔に、懐かしそうに手を差し出しかけた丸畑は、その手を払いのけて、怖ろしい顔つきで、サックを睨んだ。

「勝負だ!」

丸畑は、そう大きく唸るとサックに飛び掛った。サックは、油断があったのか、少し怯んだが、すぐに体形を立て直した。二人の巨人は、がっしりと組むと動かなくなった。それは、以前父親が見せてくれた怪獣映画「サンダ対ガイラ」の二大怪獣の格闘シーンだった。

「サック・・・」

四つに組んだ二人の身体から、汗がほとばしるようにあふれ出した。二人の力が均衡するのか。まったくピクリとも動かなかった。そんな二人の迫力に押され、僕はただ黙って見ているしかなかった。

と、崖に手がかかった。そして、地の底から這い出てくるかのような唸り声と共に、あの少女が顔を出し、崖から身を乗り出して、動けないでいる二人をチラッと見ると、円柱に飛びつきよじ登りだした。

彼女の行動に気づいた丸畑がそちらに気をとられた瞬間、二人の力の均衡が崩れて、二人は、彼女がよじ登っていた円柱にぶち当たり、押し倒した。円柱から転げ落ちたドリンクのビンを追って、少女は、頂上を駆け巡り、サックと丸畑も押し合いながら動き回っていたが、少女が転がりまわるドリンクをつかみ掛けたとき、二人が押し合いながら少女の方に近づいてきた。ドリンクを拾い、立ち上がって逃げようとする少女と、サックに押されてきた丸畑が、立ち上がりかけの少女に身体を取られ、三人は一緒に頂上から落ちてしまった。

「さっくぅ〜〜」

僕は、思わずそう叫ぶと、三人が消えた崖っぷちに駆け寄ろうとした。すると、崖っぷちに黒くたくましい右腕がヌ~~と生えてきた。その腕には、あのドリンクがしっかりと握られていた。

「サック!」

僕はなぜか涙ぐんでいた。サップは、手に持っていたドリンクを僕のほうに転がすと、右手を頂上について、一気に身体を持ち上げた。身体を現した彼の左腕には、あの少女と丸畑がしっかりと掴まれていた。二人とも気を失っていた。二人を静かに地面に降ろすと、サックは僕に微笑んだ。

「サック!

僕はサックのたくましい身体を抱きしめた。サックも僕を力強く抱きしめた。あまりの力の強さに僕は息ができなくなった。

「サ、サック」

「スマンスマン」

笑いながらサックは、抱きしめていた腕の力を緩めた。

「はい、サック」

僕は拾っておいたドリンクのビンをサックに差し出した。

「アリガトウ。カツオ」

僕からドリンクを受け取ると、サックは、蓋を開け飲もうとして、止まった。その視線の先には、あの少女がいた。屈強の男たちをものともせずに、ボロボロになるまで、このドリンクを求めた少女。サックは僕のほうを見ると言った。

「カツオハ、コノコガ好キ?」

なにを言い出すのだろう。僕はサックの顔を見つめた。

「いや、好きとかじゃなくて、気になっただけだよ。男達に混じってレースに出ていたから」

「ソレダケ?」

「それだけだ!」

「カツオハ、巨乳スキ?」

「いや、それほどじゃない。それよりもかわいいのがいい」

僕は思わず答えて顔を赤らめてしまった。

「カツオハ、サックスキ?」

また、サックが唐突に聞いてきた。どう答えたら言いのだろう。サックが顔に似合わない寂しそうな目つきで僕を見つめていた。

「ああ、好きだよ。友達だもの」

「サック。カワッテモ。スキ?」

「好きだ!」

サックが聞いて来た意味がわからなかったが、とりあえず僕はそう答えた。

「アリガトウ、カツオ」

そういうと、サックはドリンクを飲んだ。そして少しだけ残すと少女のそばに置いた。サックは、僕のほうを向くと微笑んで立った。僕は彼の笑顔に不思議な気分を感じ、サックを見た。すると、彼に何かが起こりはじめた。

最初に気づいたのは、彼の肌の色だった。濃い珈琲のような褐色の色をしていた彼の肌が、薄くなり、ミルクコーヒーに、そして、ミルクへと変わっていった。それに伴うように、スキンヘッドだった彼の頭には毛が生え始め、身体もしぼみだした。それは、映画とかでよく見るモーフィング見ているようだった。サックの肌は、ミルクから白磁の焼き物のように、白くすべすべになり、髪は黒くしなやかに腰まで伸び、あのたくましかった身体は、風船がしぼんでいくようにしぼんで引き締まり、背も縮んでいった。顔も小さく、整いだした。僕は、その変化をただ見つめるだけだった。その変化は長い時間かかって変わったようにも、一瞬で変わったようにも思えた。そして、変化したサックの姿を見て、僕は唖然とした。

そこには、黒く美しい長い髪の清楚で可憐な日本人の美少女が、上半身裸で立っていた。彼女は僕のほうを見て、声を上げた。

「きゃっ」

胸を両腕で押さえ、かがみ込むと顔を赤らめ、しくしくと泣き出してしまった。

「可憐だ・・・」

そのあまりにも可憐な仕草に、僕は彼女に見とれてしまった。彼女は泣きながらも立ち上がると、小さく何かささやくと、崖に向かって走り出した。僕は慌てて彼女のあとを追った。そして、彼女が崖から飛び降りようとした瞬間、後から抱きとめた。

「なにをするんだ。死ぬきか?」

「放してください。カツオ様に、こんなはしたない姿を見られては、生きている価値がありません。死なせてください」

今時絶滅に近いほどの可憐さだった。

「死ぬな。僕の為に死なないでくれ!」

思わず僕はそう叫んでいた。彼女の正体は、あの黒い巨人・サックなのに、僕は強く抱きしめた彼女を放す事が出来なかった。

「カツオさま」

彼女は、抱きしめた僕の腕に涙で濡れた頬を摺り寄せた。僕の腕に思わず力が入った。

「いたい」

彼女の美しい声が、その愛らしい唇からこぼれた。

「ごめん。でも、もう死ぬなよ」

彼女を振り返らせて、僕より低くなった彼女の顔を見つめて言った。彼女は、頷いた。

「はい」

僕は、また彼女を抱きしめた。

「カツオさま」

「シィ」

僕は彼女を抱きしめながら、頭に浮かんでいた疑問を口にした。

「なんで、君はこんな姿になったんだ」

僕の問いに彼女は躊躇した。

「言いたくなかったらいいんだよ」

「わたし・・幼いころから女の人になりたかったんです。でも、わたしが育ったのは、スラム街で小さい頃から身体が大きく、力も強かったので、誰からも恐れられ、けんかを仕掛けられて、生き延びるためには強くなるしかなくって」

それで、格闘を始める事になったと彼女は言った。彼女が手に入れたドリンクはどんな男性も思い願う女性になれるのだそうで、あの男たちは、女になりたいと思っていた奴らだったのだ。僕もそんな中の一人と思われていたのだろう。そんな僕の思いに気づいたのか、彼女はさらに続けて言った。

「ごめんなさい。カツオさまはわたしたちと違うとはわかっていたのですが、心細くて。それでこんな事に巻き込んでしまって。ごめんなさい」

サックの姿のままだったら、命がけのレースに巻き込んだ彼女にどんなことを言ったかわからないが、今の姿ではただこう言うしかなかった。

「いいんだよ。結構楽しかったしね。それに、いまはこんなに綺麗な少女を抱き締めているしな」

「もう、カツオさまったら」

彼女は、顔を赤らめながら僕の胸を叩いた。僕は笑いながらそれを受け止めたが、想像以上の力の強さに思わず咳き込んでしまった。

「大丈夫ですか?カツオさま」

「だ、大丈夫だよ。アハハハハ(これはあばら骨が折れたかな?)」

僕は胸の激痛を堪えながら、あまりの痛さに顔を引きつらせながらも微笑んだ。

「でも、どうして、日本の女性なんだい?」

「はい、昔見た映画に出ていた大和撫子と言う日本の女性がとても素敵でしたので、そうなりたくて」

「大和撫子?」

アニメの題名と思われそうなこの言葉が、日本の昔の清楚な女性の代名詞だと知る人は今では、ほとんどいないだろう。すでに絶滅してしまった種族だからだ。(今頃こんなことを言うと、女性差別だと騒ぐ人が多いだろうなぁ)

「あのドリンクすべて飲み干していればもっと魅力的に慣れたのですが・・・」

そういいながら、彼女は自分の胸を見つめた。こぶりながらも綺麗な胸だった。僕は思わず彼女の胸を見つめてしまった。

「カツオ様は、このような胸の女人はお嫌いでしょうね」

「僕が?なんで」

「だって・・・」

そういいながら、彼女は顔を伏せ、頬を赤らめた。彼女は僕の好みを聞いているのだ。僕だけの好みを。僕はその言葉にジ~ンと胸が熱くなるのを感じた。決して、彼女に叩かれたところが熱を帯びだしたのではない(と思いたい)。

「う、う〜ん」

抱き合っている僕たちの足元で、気を失っていたあの少女の意識が戻った。そして、目の前に、あのドリンクが転がっている事に気がつくと、それを信じられないほどの素早さで掴むと、一気に飲み干した。

「あ、あれは・・」

「大丈夫です。すこしなら女性はより魅力的になるだけです。カツオ様、ご覧下さい」

言われるままに少女を見ていると、その効果はすぐに現れた。こじんまりとかわいらしかった少女の胸が着ているシャツの上からでもわかるくらいに膨らみだした。それは、見る見る膨れだし、まるで西瓜ほどの大きさに膨らんだ。

「わ、わ、わ、なんじゃこりゃ。こんなの困るぅ〜」

膨れ上がり重くなった胸の為にバランスが取れなくなった少女は、転んで、そのまま頂上までの道を転げ落ちていった。

「カツオさま」

僕はなす術もなく、彼女を抱きしめながら、落ちていく少女を見つめるだけだった。

 

それから数年後・・・

僕のそばでは、ロッキングチェアをゆっくりと揺らしながら妻が生まれてくる二人の子供の靴下を編んでいた。

「咲耶(さくや)身体のほうは大丈夫かい?」

「はい、旦那様。お腹の子は元気で、ほら、またお腹をけりましたわ」

「そうか」

僕は、大きく膨らんだお腹を優しく撫でる美しく貞節な妻の微笑みを見つめながら幸せを感じていた。美しく清楚で従順な貞節な妻。それと、これから生まれてくる子供。これほどの幸せがあるだろうか。これもすべて、あの愛知万博でのイベントのおかげなのだ。あのあと、サックは、愛知万博の実行委員の一人でもあったマハラジャ扇子を華麗に舞わせていた白いスーツ姿の美女(国際○S協会常任理事のひとりでもあるらしい)のおかげで日本人女性としての戸籍を手に入れることが出来た。そのときに、名前を椎咲耶(しいさくや)と改名した。でもすぐに香椎咲耶になったけどね。

僕はあまりの幸せに恐ろしさを感じていた。そして、最近気になりだしたことが、その不安をさらに強くしていた。

生まれてくる子供はどっちに似ているのだろう?わたしだろうか、妻だろうか。それとも・・・・サック?

 

 

あとがき

意外と続きました。カシさんの予想ははずれ。(この設定は、カシさんの予想以前に決まっていました)

それとここに出てくるレースですが、ここで見られます。

http://www.ssp.co.jp/cm/scup/index.html

お暇な方はどうぞ。

それと、○カップドリンクですが、全部飲むとだれでもスイカップ(西瓜カップ)美女になれます。ご用命はお近くの薬局、薬店でご相談・・・したら、怪しまれますよ。

それでは、カツオさん、咲耶さんとお幸せに。

では、ぬた!