(閑話休題)「WEB R25」より「「女になったら…」妄想TOP10

http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20140421-00035793-r25


この記事を見て思い出したのは、自分の通っていた高校の生徒会誌だった。確かそういった質問がのってたなあ、と久々に本棚から取り出して眺めてみると、卒業生へのアンケートに「異性と入れ替わったら、まず何をする?」という質問があったのを発見した。その中身は「ボディーチェック」だの「銭湯に行く」だの「元に戻れる方法を探す」「驚いて寝る」だの…。中には「腹筋を割る」とか「どれだけもてるかを試す」なんてものもあり、「ここにのせれない回答」もあったという。


もちろん、高校生に、それも男女両方に聞いているので、回答も多少はましだ。けれども、それが20代とか30代の、それも男性だけに聞くとしたら、どういった結果になるのだろうか?そういった興味深いアンケートが最近、とあるサイトに発表された。それがこの「「女になったら…」妄想TOP10」で、次のような文章で始まっている。


ふとしたはずみで男女のカラダが入れ替わってしまう…そんな設定の映画やドラマがあるけど、あの妄想、オトコなら一度は抱いたことがあるのでは?そこで、2030代男性200人に「カラダだけもし女性と入れ替わったら、やってみたいこと」を調査してみた。


「カラダ」とカタカナで書いてあるのは、昨年放映された『夫のカノジョ』の影響かもしれない。「そんな設定の映画やドラマがあるけど」と述べられているから、意識した可能性はあるにしても、同ドラマは同性同士のものなので、『転校生』や『パパとムスメの7日間』、『山田くんと七人の魔女』などといった作品のことを指しているのだろう。それはさておき、執筆者は「入れ替わり」というと映像作品をイメージしているようだ。


この質問では「カラダだけもし女性と入れ替わったら、やってみたいこと」と、入れ替わるものは体のほうにおかれている。「心だけ~」でもよさそうなものだが、あくまでも男の妄想という独りよがりかつ主観的なものなので、変化するのは「カラダ」でなければならないのである。ただ、この点でいえば「入れ替わり」である必然性はなく、仮にこの質問が「体だけもし女になったら?」だとしても、結果はさほど変わらなかったと思う。


それでも、この質問が変身ではなく「入れ替わり」なのは、そういった妄想がある特定の女性(女子)に対して抱くものだという特性があるからだろうか。たとえば、学生時代、クラスに気になる子がいて、その子に対してひそかに「もしあの子と入れ替わったら…?」という妄想を抱いていたといったように。女性版の自分では、今まで築いてきたものを全部崩して新たに構築しなおさなければならないので、イメージしようにもイメージしづらい。だが、実在している身近な異性であれば、ある程度具体性があるだけにイメージしやすい。もちろん、「妄想まるだしの顔で女性を見ていたら間違いなく引かれるので」なんて注意書きがあるように、その中身は当の本人が聞けばカンカンに怒るものだろうし、第一、実際とは大きく異なっていることだろうが、現実よりも理想の方が美しく、そして魅力的にイメージできる以上、あまり問題ではないだろう。


余計なことが長くなってしまったが、結果は「やはりというべきかエッチやカラダにまつわることが上位を占めた。」と述べられているように、「オトコの妄想がさく烈」したものであったらしい。ただ、トップ10を見る限り、肉体的なものに対する関心と、男にはできない(あるいは抵抗感が強い)ものをやってみたい、という好奇心の二つに大別されるといったところで、いずれにしても男では味わえない感覚とか女性の特権を味わってみたいというのが本音だろうか。


そういった点では女性に「もし男性と入れ替わったら~」と質問しても、結果はそれほど違わないのかもしれない。ただ、いきなり「やってみたいこと」を聞いていることからして、男性は女性と入れ替わりたいという妄想を抱いているもの、と思い込んでいたのだろうか?「当てはまるものはない」と答えていた人も21.5%いたことからすれば、女性と入れ替わるのはごめんだ!という人も決して少なくないのだろう、「やってみたいこと」を質問する前に「あなたは女性と入れ替わりたいですか?」と質問すれば、どれだけの男性がそういった願望を持っているのかがハッキリしたと思われるし、逆に女性に対して「あなたは男性と入れ替わりたいですか?」と聞けば、男女間での結果の違いがわかって、よりいっそう興味深いアンケートになったのではないだろうか。


それはさておき、こういった結果から見る限り、仮に「入れ替わり」が現実のものになったとしたら、それ自体がアングラなものというレッテルを貼られてしまうのではないだろうか。相手が存在している以上、どうしても相手の立場という制約に縛られてしまうし、仮にそういったことをやるにしても、自分になった相手の女性に見つからないように配慮しなければならない。そもそも「女(男)がうらやましい」とか「○○さんがうらやましい」といった「隣の芝生は青い」的な独りよがりでは、相互理解なんて吹っ飛んでしまいそうだ。そう考えると、「入れ替わり」は、あくまでも一個人の「妄想」であってほしい、そう思っているのは私だけではないだろう。



(あとがき)

予定の記事がなかなか書けないので、小ネタとして1ページ前後の評論を掲載することにした。今後もこのようなことがあるかもしれない。