ゼリージュースがある日常(特別編2)

作:月より




萌:今日は「TS解体新書」4周年ということで、お祝いにtoshi9さんのお宅に来ているんだよ。

妖精(唯):お姉ちゃん、つかれたよぉー

萌:なに言ってるのよ。さっきまで、ポケットの中で寝てたじゃない。

toshi9:萌ちゃん、唯ちゃん、こんにちは。唯ちゃん、妖精姿かわいいね♪

妖精(唯):えへへ♪唯、かわいいでしょ。みんなに言われるんだよ。

そういうと、唯は目の前で宙返りをし、toshi9の頭上に座った。

萌:今日は、お土産も持ってきているんだよ!なんと、お母さん特製の手作りケーキぃー♪

toshi9:おおー!ありがとう。どれどれ・・・チョコレートケーキだね。お母さんによろしく言っといてね。

萌:あと、私達からのプレゼントだけれど・・・この前は、ごめんなさい!!

toshi9:この前って??

萌:(ひょっとして、100万アクセス記念の時の記憶、飛んじゃっているのかな)

妖精(唯):toshi9おにいちゃんが、コーヒーゼリーになって、ぐちょぐちょに・・・

萌:わぁー、わぁーー!!!何でもない、何でもない。

toshi9:どうしたの?急に騒いだりして。100万アクセスの時って、気が付いたら二人ともいなくなってたんだよね。コーヒーがぐちょぐちょって何かあったのかな!?

萌:何でもない、何でもないよぉーーーーーーーーーははは。

toshi9:変な萌ちゃんだね。えーっと、2人とも今日は紅茶でいいかな。

萌:ちょっと待って。せっかくのケーキ、お腹いっぱい食べたくないですか?toshi9さん。

妖精(唯):そうだよ。いつもお姉ちゃんと「妖精」になって、おやつ食べるんだよ。

toshi9:そうか、身体が小さければお腹いっぱい食べられるね。俺も妖精になってみたいなぁー。

萌:そう思って、これ持ってきているんだよ。


そういうと、萌は赤のゼリージュースを2本と妖精用の衣服を取り出した。


toshi9:ゼリージュースなら、冷蔵庫にあったのに。

萌:賞味期限が「2008年」って、ちょっと抵抗感じるから(笑)あっ、こら、唯、まだ食べちゃだめでしょ!みんな妖精になってからだよ。

妖精(唯):もう、お姉ちゃんたちがずっと話しているから。はやく食べようよ。

萌:わかったわよ。それじゃ、toshi9さん、ゼリージュース飲んでくださいね。服は脱がなくていいですから。身体が透明になったら、唯が飛んでくるので、ジッとしてくださいね。

toshi9:わかった。


ごきゅ、ごきゅ・・・


萌とtoshi9がゼリージュースを飲み干して5分ほどたつと、身体は透明なゼリー状になってしまった。着ていた衣服は、その場に落ちている。

妖精(唯):お姉ちゃんたち、透明になったね。それじゃ、いっくよぉー!!

唯は、衣服を目印に羽根をはばたかすと、かなりのスピードで向かっていった。

妖精(唯):最初は、お姉ちゃん。えい!


ずぶぶぶぶ・・・・


萌:(うっ・・・。唯、もうちょっとゆっくり入ってよ・・・)

妖精(唯):お姉ちゃんが、身体の中に入ってくるよぉー・・・。いーち、にぃー・・・

萌:(唯ったら、相変わらず人のいうこと聞いちゃいない・・・)

妖精(唯):きゅーう、じゅーっう!次は、toshi9おにいちゃんだね♪えい!


ずぶぶぶぶ・・・


toshi9:(うっ・・・)



・・・toshi9さん、toshi9さん、大丈夫ですか!?

う・・・うーん・・・。

妖精(toshi9):あっ、唯ちゃん・・・。

妖精(萌):私、萌です。ごめんなさいね。唯があんなスピードでぶつかるもんだから・・・。

妖精(toshi9):あ、そうか。唯ちゃんに入ってこられて、気を失っていたんだね。俺、妖精になったんだ。

妖精(唯):2人とも、はやく、ケーキたべようよぉー。

妖精(萌):唯、toshi9さんに、謝りなさい。

妖精(toshi9):別にいいよ。よし、唯ちゃん、ケーキ食べよう!

妖精(唯):わーいい♪おいしいね!お母さんの作ったケーキ!

妖精(toshi9):ほんと、美味しい。今までこんなケーキ食べたことない。やっぱり未来のケーキはちがうなぁー・・・。チョコレートケーキかと思ったら、コーラ味のケーキなんだね。スポンジの間に挟んである、パインやメロンのジャムも・・・

妖精(萌):コーラ味?・・・唯、唯、こっちに来て!

妖精(唯):なに、お姉ちゃん?早く食べないとケーキ、無くなっちゃうよ。

妖精(萌):あれ、チョコレートケーキじゃないの?

妖精(唯):違うよ。唯が誕生日のときにいつも作ってくれる、あのケーキだよ♪

妖精(萌):えっ・・・。

妖精(toshi9):どうしたの、2人とも。ケー・・・・・き、なくぐう麩sbなっゆあぬよぉーーぢddじゃぉおお・・・。

妖精(萌):わ、わわわあ・・・・・。

妖精(唯):toshi9おにいちゃん、ケーキおいしくて、からだがとろけちゃったよ。

妖精(萌):(お母さん、なんでゼリージュース入りのケーキ、作ってるのよぉー・・・。でも、あのケーキ、本当にとても美味しいから・・・)

妖精(唯):お姉ちゃんも、はやく食べようよ。

妖精(萌):・・・食べよっか♪お姉ちゃんもとろけちゃったら、唯、あとで、元に戻してね。唯が私に触って「元に戻って!」って願ったら、元に戻るからね♪

妖精(唯):うん♪


萌はそういうと、意を決したようにケーキを食べ始めると、しばらくして満足した顔でとろけだし、テーブルの上は2つのゼリーの液溜まりと、お腹いっぱいになった唯が、すやすやと眠っていた。


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toshi9:あれ、俺、どうしてたんだ!?

テーブルの上には「toshi9さん、疲れていたようなので帰りますね!4周年、おめでとう♪  by萌&唯」と書かれた手紙が置かれていた。


(おわり)