ゼリージュースがある日常(特別編) 作:月より 萌:今日は「TS解体新書」100万アクセス突破した記念に、toshi9さんのお宅に来ているんだよ。 唯:(お姉ちゃん、お菓子ほしいよぉー) 萌:(さっき、お土産に持ってきたお菓子、ここに来る途中で食べちゃったでしょ) 唯:(お姉ちゃんがの方がいっぱい食べたよ) toshi9:萌ちゃん、唯ちゃん、はじめまして。今日はお祝いに来てくれたんだって? 萌:はい。100万アクセスおめでとうございます♪ 唯:100万、明けましておめでとうございます♪ toshi9:ははは、ありがとう。 萌:お祝いにお菓子持ってきたのだけど、こちらに来る途中で無くなっちゃって・・・。 唯:うん、お姉ちゃんといっしょに、食べ・・(もごもご) toshi9:どうしたの?急に唯ちゃんの口を押さえて? 萌:い、いえ、何でもないですよ♪お祝いですが、そう、「私達」はどうですか? toshi9:えっ、私達って? 萌:toshi9さんなら、冷蔵庫にゼリージュースあるでしょ。それで、私達になって今日1日女の子になってみるってことです。唯も別にいいでしょ? 唯:いいよー♪ toshi9:ほんとにいいのかい? どんなゼリージュースでも? 萌:いいですよ♪ toshi9:じゃあ、ちょっと待っててね。ゼリージュースを選んでくるから。 そういうと、toshi9は冷蔵庫に向かい扉を開けた。中には、すべての種類のゼリージュースが入っていた。 toshi9:(やっぱり元には戻りたいから、危険なゼリージュースは駄目だよな。赤・青・黄だと、排泄したらそれで終わりだし。うん、やっぱり黒だな。皮にしておけば、いつでも楽しめる。せっかくお祝いに来てくれて悪いけど・・・フフフ・・・) toshi9:お待たせ!これにしたよ。 そう言うと、toshi9は二人に黒のゼリージュースを1本ずつ手渡した。 萌:うん、さすがtoshi9さんだね。赤や青だと、いつ出せるか判らないけど、黒だったら、いつでも元に戻れるからね! 唯:いっただきまーす♪ごくっ、ごくっ。うん、とってもおいしいね♪ toshi9:そういってもらえると嬉しいなあ。萌ちゃんもどうぞ。 萌:toshi9さん、お願いがあるのです・・・。 toshi9:何だい? 萌ちゃん。 萌:私、他のゼリージュースは大丈夫なんだけど、コーラのゼリージュース飲むと、皮とゼリーになるまでの間、ちょっと気分が悪くなるの。もしよければ、toshi9さんにゼリージュースを飲んでほしいの。toshi9さんが皮とゼリーになった後で私がそのゼリーを食べれば、私にtoshi9さんの意識が入るから同じ効果になるでしょ。駄目かなぁー。 toshi9:萌ちゃん、さすが詳しいね・・・(どうしようか、ここでためらったら疑われるよなぁ。まあ、この子は嘘を付くような性格じゃないし、それに自分の皮が出来るから、いざとなったら被れば戻れるしな。うん、目的は達成できるな) toshi9:わかった、飲むよ。皮とゼリーになったら、あとは頼むよ。 萌:うん。ごめんね。 唯:(わーいい、唯、皮とゼリーになったよぉー♪)←さすが、ニュータイプ♪ toshi9は、黒のゼリージュースを飲むと、暫くして身体がたるみだし、最後には服を来た皮になり意識がなくなった。萌は上着だけを皮から脱がすと、toshi9が用意していた独特の形のナイフでお腹の部分からゼリーの塊を取り出しお皿に移した。そのゼリーは黒色をしていた。 萌:これを食べればいいのだけど・・・。んー、やっぱりちょっと冷やしてからじゃないと食べにくいかなぁー。 萌は、冷蔵庫にゼリーを入れて冷やしている間、戸棚からコーヒーフレッシュを探し出した。 萌:これでたべやすいでしょ。もうそろそろ冷えたかな。 萌は、冷蔵庫からよく冷えた黒色のゼリーを取り出すと、コーヒーフレッシュをかけ、スプーンで一口分すくい、口に運ぼうとした。だがその時、突然、背後から勢いよく誰かに抱きつかれた。 萌:わ、わわわ。 唯:おねえちゃん、ずるいよぉー。ひとりでゼリー食べようとするなんて。 萌:ビックリするじゃない。あれ、唯、皮になっていたんじゃ・・・。 唯:ゼリーになっててもつまらないから、元に戻ったの。それより、唯もゼリー食べたい!! 萌:これは、だめなのよ。私が食べなきゃいけないの。 唯:おねえちゃん、独り占めなんてひどいよぉー。唯も食べるの! そういうと唯は、萌が持っているゼリーの入った皿を取ろうとした。 萌:だめよ!これは普通のゼリーじゃないんだから。ダメったらだめーーー!!! ――― ガチャン ――― 萌&唯:あっ・・・・ 萌と唯は、床に落ちた皿の破片を取り除きながら、コーヒーフレッシュにまみれたゼリーをかき集めた。 唯:おねえちゃん、ゼリー、べチャべチャになちゃったね。 萌:(これだけゼリー集まれば、元に戻るよね・・・) 萌は、toshi9の皮のお腹に開いた穴にゼリーを流し込み穴を塞ぐと、部屋の中にもかかわらず遠くを見つめていた。 萌:・・・唯、帰ろうか。 唯:うん♪ 夕日が沈みカラスが鳴く中、姉妹は仲良く手をつないで、未来にある自分達の世界へ戻っていきました。 唯:めでたし、めでたし♪ |