鏡に映った俺は、ハイビスカス柄のワンピーズ水着に包まれた麻美だった。

 テニスで鍛えられてスリムだけれど、出るところはしっかり出ている麻美には、ワンピースの水着がよく似合っている。

 ちょっと右手で髪をたくし上げてポーズを取ってみると、そこいらのアイドル顔負けだ。

 これが俺だなんて……俺って今本当に麻美をやっているんだな。


 体にピタっと張り付いた水着のサラサラした生地の感触が、今更ながら女になっていることを実感させた。