ころころと、かわいらしい仕草で笑うシスター・ミク。

「……あなた、未久ちゃん? ……違うっ! 未久ちゃんじゃないわねっ!」

「うふふ……そんなことどうでもいいでしょ? さあ、この娘を連れて行きなさい」

「はっ」

「ちょっと何するのよっ!? あたしをどうする気なのよっ!?」

「しばらく大人しくしてなさい。お姉ちゃんも『スウィートハニィ抹殺計画』が完了したら、素敵な怪人に改造してあげる。楽しみにしていてね、うふふふふ」

「い、いやあああっ!」

 悲鳴を上げる縛られた少女を、怪人の一人が部屋の外に引っ張り出していった。

「……ではシスター・ミク様、これで」

「うん、『スウイートハニィ抹殺計画』の準備は整ったわ。あとはお前たちに任せるから、お願いね」

 取り囲んだ異形の怪人たちを見回すと、シスター・ミクはにこっと笑った。天使のような笑顔だ。
 だが、その笑顔の奥には邪悪な野望が潜んでいた。

「「ははっ!!」」