クリーニングされ、ビニールカバーを被せられた姫高の制服をドレッサーから取り出すと、蜜樹はビニールを外してパジャマから着替え始めた。

 着ていたパジャマを脱いで新しいブラジャーとパンティにはき替え、その上に白いブラウスを着る。そして青いジャンパースカートを被って脇腹のファスナーを上げると肩のボタンを留めた。

「うわぁ胸がきっつーい。でも何とか着れるか」

 着替え終えて、制服の窮屈さに思わず両手で両胸を押さえる蜜樹。

(変身前に着ていた服ですから、胸のサイズが小さいですよね……すみません)

「え? あ、ごめん」

(何謝っているんですか? これが本当のあたしのサイズなんですからしょうがないです……)

 そう答えつつも、自嘲気味のハニィの声にはちょっぴりくやしさが滲んでいた。

 まあブラウスはともかく、ジャンパースカートはゆったりめに作られていたので、体型が変化した現在の蜜樹にも何とか着ることができた。

 胸のリボンをつけると、ドレッサーの扉に備え付けられた鏡の前に立ってみる。

 そこに映っているのは、机の上に飾られた写真と同じ姫高の制服を着た自分の姿だ。