「よし、いくぞ……ハニィ、フラァッッシュッ!!」

 蜜樹は指輪に手を当てて叫んだ。
 そのまわりの空気が眩く光り輝き、その中で蜜樹の着ていた制服が粉々になる。
 一瞬、裸になる蜜樹。だが、輝く光の粒が彼女の身体にまとわりつき、新しい服が形成されていく。
 下半身は黒いスパッツで覆われ、両手と両足を白い手袋とブーツが包み込む。同時に上半身全体を赤い生地が覆っていく。
 そう、彼女の見事なボデイラインを浮き出させたそれは、赤いレオタード様のバトルスーツだった。

「さあ、マリアちゃんもっ」
「……え? わ、わたしもかですぅ!?」
「叫ぶのよっ、マリアちゃん!」
「えっ? う、うん、ま――マリアッ、フラァッッシュッ!!」

 マリアの叫びに呼応するかのように、髪飾りがキラキラと輝き出す。
 同時にまわりの空気が眩く光り輝き、その光の中で、マリアの着ていた制服が粉々になる。
 一瞬、裸になるマリア。だが、輝く光の粒が彼女の身体にまとわりつき、新しい服が形成されていく。
 下半身は黒いスパッツで覆われ、両手と両足を白い手袋とブーツが包み込む。同時に上半身全体を赤い生地が覆っていく。
 そう、輝きの後、マリアはハニィと全く同じレオタード様のバトルスーツ姿に変身していた。

「えっ? は、ハニィ、この格好……」

 蜜樹に促されるまま変身してしまったこともさることながら、自分が蜜樹と同じバトルスーツを着ているのに気がついたマリアは、恥ずかしそうにもじもじと身をすくめた。

「恥ずかしがっている場合じゃないわマリアちゃんっ。さあ、あたしと一緒にあの怪人を倒しましょうっ」
「は、はいですっ」