「シャドウレディ、何なんだ……この格好は」


 ブティックのフィッティングルームの鏡の前で、光雄は戸惑っていた。


 シャドウレディに着替えさせられた格好、それはリボンをふんだんにあしらったピンクのドレスだった。


 その姿はまるで中世イギリスの王侯貴族の子女のようだ。