記憶を失っている翼はそれを思い出そうとしながら写真館の外に出る。すると、一歩踏み出した途端に彼の体は頭上から降り注ぐオーロラのような光に包まれた。
 そして光が収まった時、翼の姿は別の姿に変わっていた。

 金髪の巻髪、白い羽根飾りのついた帽子、盛大に膨らんだ胸を窮屈そうに収めた純白のブラウス、首元には黄色い紐リボン、その細いウエストをさらにきゅっと絞ったダークブラウンのコルセット風幅広ベルト(カマーベルト)、リボンと同色のフレアミニスカート、ニーソックスに包まれたすらっと伸びた脚。そして、手には何故か劇鉄付きの長銃が握られていた。


「やっぱり女になるのかよ……今度は何なんだ?」
「うわぁ、かわいい、つばさくん」