イラスト:◎◎◎さん クリスマスカードと似ているようで、また違う作品ですね。 |
クリスマス奇譚(2) 作:toshi9 「おい、どういうことだ、あれは鹿杖入りの絶倫ドリンクじゃなかったのか!?」 欲望のままに女をものにしてきた男がいた。 もっともっと女を抱きたい。 クリスマスイブの夜、サンタクロースがプレゼントしたドリンクを飲み干した彼は、身体の様子がおかしいことに気がついて抗議した。 「ほーっほほほ」 やがて男の身体が別のものに変わり始める。 男は己の身体を見下ろして絶句した。 浅黒く筋肉隆々だった身体は、華奢なものに変わってしまった。しかも半獣半身で角まで生えている。その胸はぷっくりと膨らみ、股間にそびえていたものは姿を消して代わりにくにっとした溝に変わっていた。 「……な、何だこの姿は!」 思わず己の胸と股間を隠す男。 「あらあら、鹿じゃなくってトナカイになっちゃったのね、それも雌、あーっははは」 サンタが髭を外した。 「うふふっ、とっても似合ってるわよ、あなた」 「お、お前! なんで」 「あんたなんかその姿で一生トナカイやってればいいわ。そして雄のトナカイのでっかいのをぶち込んでもらいなさい。ふふふ、いい気味」 「サンタさん、ありがとう。じゃあこのトナカイ持って行っていいわよ」 「ホーッホホホホ」 空になったペットボトルを手に持って現れる本物のサンタクロース。 「い、いやだ、トナカイは嫌だ、いやだ〜〜!」 「ホーッホッホッホ」 (終わり) 2007年12月25日 |
クリスマス奇譚(2)その後 |