パソコンが出てきた日 (自戒を込めて) 月曜日に失くしたパソコンが、今日手元に戻ってきました。 この1週間について簡単にレポートを書いてみました。 (平成16年5月14日) |
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19:00 関連部門の異動があり、何部門かで集まって歓送迎会を某焼肉屋行なう。 会は大いに盛り上がり、特に真ん中の即ち私の座っていたテーブルは出てくる肉が瞬く間に無くなってしまう程だった。 各人の酒のペースも心なしか早いような。 21:30頃 お開きになる。もうその頃の私の記憶もかなりあやふやであるが、後輩に「カバンを忘れてますよ」と声を掛けられ、「悪い悪い」と言いながら受け取り店を出て行った……らしい。 22:00頃 電車に乗った……らしい。この頃の記憶は全く無い(^^; 23:45 はっと目が覚める。 目覚めると、どうやら終点の駅に停まっていた電車の座席に座っていたのだが、持っていた筈のカバンが無い。 焼肉屋に忘れたのか、途中で落としたのか、電車中で寝ている間に盗られたのか。 そう言えば、誰かがカバンを引っ張っていたような……。 思わず蒼くなる。 カバンには電車や会社中でHP作成や小説を書くためのバイオ・SRX3E、それに健康保険証も入っていた。 慌てて駅の事務室に行き、取り敢えず電車中で寝ている間にカバンが無くなったと事情を話す。 一応所定の遺失届けに記入し、この日は家に戻る。まあ終電前だったので、無事戻れたのは不幸中の幸いであった。 焼肉屋に電話してみるが、カバンの置き忘れは無いということ。この日は勤務中外出することが出来たので、焼肉屋近くの、即ち会社近くの駅にも、もしやカバンが届けられていないか聞いてみる。しかし何も届いていないということ。 その足で駅前交番に行き、事情を話して遺失届けを記入し会社に戻る。 この頃には次々と最悪の事態が頭に浮かんでくる。 ・小説を書いている途中でパソコンは電源を休止しているだけ、 パスワード設定していないこともあって、中身は見放題である。 ・だからパスワードもIDもばればれ。 ・考えれば考えるほど事態は簡単なことではない。 ・おまけに健康保険証も一緒にあるから住所も私の名前もわかる。 ・だから拾った人は完全に私に成りすますことができる。 (成りすますか……うーむ) ・ってことは法外なオークションされたり、サラ金借りられたり、携帯契約されたり、 悪質なゆすりをやられたり……うぉ〜〜〜 胃が痛くなってくる。 早めに帰宅したが、この日は妻が呆れるくらい落ち込んでいた。 家の旧型のFMVでとにかくプロバイダーのパスワードを変更する。 健康保険証の抹消と再申請書を健康保健組合に提出する。 またネットで保険証を盗られた場合の被害や、パソコンのパスワードやIDを盗られた場合の被害について調べ、その恐ろしさにますます落ち込んでくる。 プロバイダー以外の心当たりのあるパスワードも全て変更する。 遺失物の行方について調査する。 この日まで、何のリアクションが無いので不安もあったが、葉書の類いやメールの類いが何も送られてこないので、もしかしてパソコンはまだ使われていないのかとちょっとだけ気分が落ち着いてくる。 但し、保険証のほうで消費者金融で金を借りられたり、銀行で怪し気な口座を開かれないようデータバンク社でサービスしている身分証明書遺失情報の仮登録を行なう。 この日も結局何のリアクションもない。 警視庁遺失物センターに電話してみる。 するとJR内での遺失物は1週間程経たないとセンターに来ないということ、都内の遺失物しか扱っていない事を説明され、当該管轄の遺失物センター数箇所の電話番号を教えてもらう。 しかし仕事が立て込み電話できないまま時間が過ぎていく。 14:30 「千葉中央警察署から電話ですよ」と後輩から電話を取り次がれ、受話器をとる。 すると私のカバンが今日警察署の遺失物係に届いたということ。 具体的にカバンの中身を聞くと、パソコン、しかもバイオ、保険証、図書券、読みかけの「先輩とぼく」……間違いなく私のカバンだ。しかもパソコンと保険証が無傷で入っている。 もうそれを聞いただけで、心の底から喜びが湧き上がってくる。 もう天にも昇る気持ちだ。 保険証が入っていたために、警察署でこちらの連絡先がすぐに判ったらしい。 それにしても届けられた日時と場所を聞いてみると、5月10日の遅く、そして武蔵野線で移動中に紛失した筈なのに、届けられたのは何と総武線の駅だったらしい。うーむ…… 「やぁっっったぁ〜!」 受話器を置くと、思わず万歳。 心配してくれていた部屋の仲間も喜んでくれ、早速取りに行ったらどうですかと言われる。 そうか、まだ間に合うんだ。 職場から警察署まで離れていることもあり、 電話している間は今日中に取りに行く等ということは全く考えていなかったが、 よく考えるとすぐに出発すれば何とか間に合う。 来週は韓国出張があるだけにその準備もあったのだが、 何とか準備と片付けを終わらせて会社を出る。 そして、17:00近く。 カバンとの歓喜の再会! お前戻ってきたんだなぁ。 そして今、私は再びSRX3Eのキーボードを叩いている。 そう、喜びに満ちた指で。 総括 今回は本当に参りました。 モバイルパソコンの扱いには本当に気をつけなければなりません。飲みに行くのに持って行っちゃいけませんね。 それにしてもこの4日間、ほんと落ち込み放しでした。今はこうして笑っていられますが、今回は本当に運が良かったと思います。 それにしても不思議な出来事でした。どうしてカバンが中身を何も盗られずにそんな離れた駅で見つかったのか。 誰かが持っていったとして、それは現金目当てだったのでしょうか。そうでなければ、パソコンや保険証がそのまま残されているなんて考えられません。(勿論犯罪ですが)パソコンはオークションに出せばいい金になるでしょうし、さらにたちの悪い人だとパソコンや保険証を使って金を借りたりいくらでも金儲けの方法がある。そんな人の手に渡らなかったのは本当に、本当に運が良かったって思います。 私自身も猛省しなければいけません。 パソコン本体へのパスワード設定をしていないこと、そしてバックアップをまめにとっていないこと。何もなければどおってことないのですが、いざ紛失するとその恐ろしさが身に滲みました。 皆さんもどうぞお気をつけて。 そして心配していただいた方々どうもありがとうございました。 さとさん、愛に死すさん、無くした原稿を返送して頂きどうもありがとうございました。 謹んで御礼申し上げます。 ということで、これからも「TS解体新書」よろしくお願いいたします。 追記) そう言えば不思議なことがもう一つ。カバンの中身で一つだけ無くなっていたものがありました。 それはTSを題材にしたとある写真をプリントアウトしたものを入れていた紙封筒です。 うーん、持って行った人って……。 |