コードNo. TSキャラクター列伝−08
キャラクター 由利さん
登場作品 美少女HV『ワタシハ、ダアレ?』
ジャンル ドラマ

テレビ局に努めるエグゼクティブプロデューサーの由利さんは、17歳の美香という女子高生と入れ替わってしまった。

美香と言うセーラー服の女子高生に成った由利さんは、周囲の人間や家族は、父親である中年オヤジの認識だ!

由利さんは、女子高生の肉体なのに、奥さんは、お風呂を勧めたり、同じベットに入って来る。

由利さんは、『女子高生の肉体に成った!』と言うのだが。

奥さんは、『何を馬鹿な事言ってるの、いつものアナタじゃないの!』と言われる。

最近、娘が遊んでばかりいるので、『アナタからも、言って下さい!』と、娘の説教を奥さんに頼まれる。

セーラー服の女子高生姿で、娘を説教する由利さん!
娘に、嫌われる中年オヤジの父親の扱いだ!

朝、奥さんに起こされて、セーラー服姿で会社に送り出される由利さん。

会社近くの道で、部下に上司として声を掛けられる由利さん。
入口の警備員も、セーラー服の女子高生なのにフリーパス!

しおらしく部署に入ると、部下のクレーム報告!
『馬鹿野郎!』と叱ると、セーラー服の女子高生姿でクレーム対応!

普段通りの、仕事をこなして休憩!
トイレの前で、セーラー服の女子高生姿で悩む!
『男に見えるから、男子トイレ!』
『だが、構造は女だから、女子トイレに入る出来なのか?』

『ええ〜い!』と、決め込んでトイレに飛び込む!
『ほっと』すると、夢を見る。
何度か夢を見る。
『パイロットだった父が、最後に出て行った日』
『父は、僕に何を言いたかったのか?』

昔の夢を、見る度に、仕草が女の子ぽく為り、馴染んで行く気がする。

『由利さん、どうしましたか?』
エグゼクティブ会議に、参加している隣の男に声を掛けられる。

『いやぁ、ちょっと、昔の夢を見てました。』
セーラー服の女子高生姿で、重役椅子に座り、パンツが見えそうな由利さん。

『お疲れですか?最近、何だか影が薄そうですね?』
隣の男に、そう言われる。

『そうですか?』と答える。

仕事が終わり、不倫相手の若いOLが声をかけて来る。
『由利さん、今日はどうします?』

父親の事を、夢で思い出した由利さんは、断る。
『たまには、家族孝行してやらないとな!』
セーラー服の女子高生姿にも、不安が在る由利さん。

『そうですか?』と、不倫相手の若いOLは、諦める。
『由利さん?』
そう呟いた時、男性だった由利さんの存在軸が消えていた。


『唯今!今帰ったぞ!』
玄関を開けると、奥さんは不思議な顔をして立っていた。
『どちら様ですか?』

『俺だよ、俺!』と言う由利さんに。

『はぁ?娘の友達ですか?』と、奥さんは言う。

女子高生の認識に成った事に気付いた由利さんは、原因が応接間に置いた煙草だと思った。

『アナタ、何ですか?警察を呼びますよ!』
奥さんの叫び声の中で、煙草を掴み飛び出す由利さんがいた。

由利さんは、スナックにいた。
『お客さん!困るな、女子高生は営業妨害だよ!』
マスターに、注意される。
『この煙草知りませんか?』
『ああ、その煙草は、専門の業者が駅前のビルから、持って来るんだよ。』
『ありがとうございます!』
『あと、高校生が煙草を吸っちゃいけないよ!おじさん感心しないからね!』

真相を探ろうと、由利さんは怪しいビルに侵入する。
そこで、出会った男は、昼間の会議室の男だった。


【続き!】
由利さんは、男から逃げ出す。
追いかける男!
トイレに追い込まれ、『きゃー!』と叫び、由利さんは気を失う。
気が付くと、ゲームセンターのミュージアム・ブースに居た。

男が、運んだらしい。

男の存在に、気が付いた由利さんは、スカートの裾を気にする乙女に成っていた。

『ここは、いったいどこだ?お前は、何だ!』
由利さんが、男に質問した。

『ワタシハ、あなたの言うところの宇宙人で、地球人と入れ替わっている』

『じゃ!こんな身体にしたのは、お前か?』

『偶然の産物!私達の知らない所で、入れ替えが進んでいた!』

『戻せ、俺を元に戻せ!』

『星の数ほど人がいる都会で、同じ人間を見付けて入れ替えることが、果たして出来るだろうか?』

『俺の、家族や地位や人生は、何だったんだ!』

『大勢の人間が、入れ替わっている!』
『偶然とは言え、老い先短い人生を、希望のあるやり直せる人生に生まれ変わったのだから、感謝すべきだ』

『ガシャン!』とゲームのボックスから、美香の学生手帳が落ちる。
『もし、その人生が気に入ったのなら、使ってくれたまえ!』

『お前は、俺の知ってる男なのか?』
 
『違う!』

『そうか!娘も、急に戸惑い、態度が変わったのもそうだったのか!』

『由利さん、あなたも何度か夢を見たはずだ!』
『あなたの心は、その度に、身体に馴染むよう作り変えられて行ったのだ』
『アナタを見て、誰が過去のアナタを証明するだろう?』
『変わってしまったアナタは、過去のアナタでは無い!』


『ただいま!』
『どこ行ってたの、美香ちゃん!』
『みんな、心配してたのだから!』
『友達のところ』
『今度からは、電話連絡しなさいね!』
『わかった!もう、うるさいな!』
『美香ちゃん、着替えてらっしゃい!もう夕食だから!』
『わかった!』

由利さんは、美香ちゃんの部屋に入ると、ワンピースに着替えた。

鏡の前に化粧品が、置いて在った。

口紅を、手にして塗ってみた。

口から、口紅がはみ出た。

手で、拭って塗り直してみた。

綺麗に、塗れた。

『ふふふっふ!』と笑いがこぼれた。

突然だが、携帯電話が鳴った。

『私の身体を返して…』

身体の持ち主だった美香からの電話だった。

由利さんの口から、自然と言葉が流れた。

『気にしているのは、アナタだけ!』
『アナタも、早くその身体に馴染むと良いわよ!』

携帯電話から、言葉が漏れる。
『何を言ってるの!早く身体を返しなさいよ…』

『プッ!』

由利さんが、携帯電話を切る。


晴れた朝、少女が独り言を言いながら歩いて行く!

勝村美香
1983年5月12日生れ、牡牛座。
好きな花は、カーネーション。
好きな色は、ピンク
好きな食べ物は、クレープ
好きなアイドルは、キンキキッズ

担任の先生は、鈴木義弘先生!
仲の良い同級生は!
浅井京子
安藤優子
阿部小百合…

横断歩道で、少女は突然に黙る。
『横断歩道の向かいに居るのは、昔の私!』
信号が変わり、人が渡り始める。

『ルルル〜ルー!ルル〜♪』と、鼻歌を口遊み。
初老姿の、昔の自分の前を通り過ぎる。
昔の自分は、少女に気付かない。
『ほっと』する少女!
今の生活が、守られた!
『美香!』
『洋子!』
『お待たせ!』
少女達の1日が始まる。


【補足】
一部、脚色してます。(^_^;)




(記:randyさん)